[総体]攻守で高さ発揮の青森山田DF菊池、東福岡戦へ「借りは絶対に返す」
ゲキサカ / 2014年8月6日 21時18分
[8.6 全国高校総体準々決勝 青森山田高1-0広島皆実高 韮崎中央公園芝生広場]
ハイボールをことごとく跳ね返した。青森山田高(青森)のDF菊池流帆(3年)は186cmの長身を生かして空中戦で強さを発揮。攻撃ではセットプレーから先制点を演出し、守備でも完封に大きく貢献した。
「自分の長所はヘディングと球際。そこではどんな選手にも負けたくないし、突き詰めていきたい」。前半20分、MF岸本悠生(3年)の左CKに競り合うと、頭一つ抜けた高さでボールを捉え、相手選手に当たってこぼれたボールをFW丹代藍人(3年)が押し込んだ。
セットプレーから先制すると、その後の広島皆実の反撃も3バックの中央に入った菊池を中心とした守備陣が落ち着いて対応。「全員が声を切らさず、集中力を切らさずにやれた。一人ひとりが守り切ってやるという気持ちを出せた」。圧巻は後半33分のプレーだった。右CKに飛び込んだ菊池は相手GKに競り勝ってヘディングでゴールネットを揺らす。GKに対するファウルを取られたが、GKにも負けない高さを見せつけた。
準決勝の相手は、3月のサニックス杯国際ユース大会で「遊ばれて負けた」と振り返る東福岡高(福岡)に決まった。準々決勝までの4試合で19ゴールを記録している東福岡の攻撃陣をどう抑えるか。「どんなチームでも楽しみだし、相手が強いほうが燃える」と意気込む菊池は「借りは絶対に返したい」と力強く誓った。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 西山紘平)
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