3バックも何のその、川崎F谷口「やっていく内に慣れた」
ゲキサカ / 2014年8月10日 2時0分
[8.9 J1第19節 川崎F2-1浦和 等々力]
本来とは違う顔を見せた川崎フロンターレにあって、最終ラインをまとめて勝利に貢献したのがDF谷口彰悟だった。従来の4-4-2ではなく3-4-3を採用すると、3バックの中央に谷口が入り、右にDF實藤友紀、左にDF小宮山尊信が構えた。しかし、試合開始早々の2分に谷口のクリアをMF梅崎司に決められ、いきなり浦和に先制パンチを食らってしまう。
「1失点目はバタバタしてしまいました。戻りが遅かったからヘディングが相手の正面に返ってしまったところもあったし、自分のヘディング次第で回避できるところだったので修正しないといけません」と反省を口にしたが、直後にMFレナトが同点ゴールを奪ったことで23歳の若武者は落ち着きを取り戻す。「攻撃陣がすぐに取り返してくれたので、そこからもう一度集中力を高められました」。
相手のCFを務めるFW興梠慎三を基本的には監視下に置きつつ、小宮山や實藤、ボランチと連係しながら浦和攻撃陣から自由を奪った。3バックで挑むにあたり意識したことは、「距離感を大事にしました。誰か一人が出たら、そこを埋める。前との選手との距離感も(風間八宏)監督から言われていたし、自分たちも意識して、引き過ぎないように、なるべくコンパクトにやろうとしました」と語っている。
試合開始直後に失点こそ喫したが、すぐに立て直すと前半の浦和のシュートを3本に抑え、後半33分のFW大久保嘉人のゴールで勝ち越すと、その後は粘り強い守備で逃げ切りに成功した。本人も「集中力は最後まで途切れなかったので良かったし、良いコミュニケーションをとれていたので問題はなかったと思います」と振り返った。
ベースとなる4バックではなく3バックで勝利を得ることとなったが、「やっていく内に慣れというか、お互いに分かってくる部分もありました。今後はどうやってボールを持つかとか、ラインコントロールの部分をもっとうまくやれればと思います」と話すと、「浦和のような相手でも問題なくやれるのかなという手応えは得られました」と胸を張って答えた。
(取材・文 折戸岳彦)
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