[MOM304]愛知学院大FW知念慶(2年)_「ちょっといない選手」がシュート2本で2得点

ゲキサカ / 2014年8月14日 12時44分

[MOM304]愛知学院大FW知念慶(2年)_「ちょっといない選手」がシュート2本で2得点

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.13 総理大臣杯全日本大学トーナメント準々決勝 関西大 1-2 愛知学院大 ヤンスタ]

 沖縄育ちの隠れたストライカー・知念慶(2年)が人生2度目の晴れ舞台で大いに躍動した。まず魅せたのは開始6分。「良いボールを流し込んだ感じ」という言葉通り、MF砂井翔太からの絶妙なパスをPA左で受けると、冷静に流し込んで先制点を奪い、チームを優位に立たせた。以降は関西大の流れるパスワークに翻弄され、自らがボールを受ける場面は数えるほど。前半は得点シーン以外、シュートがないなど苦しい時間が続いたが、「回されるのは仕方ない部分があるので、しっかりワンチャンスを狙おうと思っていた」。

 2度目のチャンスが来たのは29分。MF真柄俊作からのパスをエリア右で待ち受けると、「本来はポストプレーとヘディングが持ち味だけど、今日はいつもと違って調子が良かった。なかなか、こんな大きな舞台に立てないんで、全力を出そうと思っていた」との言葉通り、右足で上手くボールをコントロールすると、そのままゴールに向かってドリブルを開始。PAに抜けた所で、振り抜いた右足シュートがゴール左隅に決まり、チームを勝利へと導いた。

 シュート2本で2得点という結果だけでなく、「彼の凄いのは空中でのバランス感覚。ちょっとくらい、変なボールが彼に入っても、収まるんです。それなりに速さがあって、空中戦も強く、左右両足で蹴れる。ちょっといない選手」と境田雅章監督が賞賛するように身体能力の高さも際立つモノがある。この試合、ストライカーとして眩い活躍を見せた知念だが、愛院大への入部は意外なモノだった。

 高校時代は沖縄の知念高に在籍。1985年に選手権に出場したものの、以降は全国の舞台に立つことが出来ないチームを支えるべく、FWだけでなくCBもこなすなど八面六臂の活躍を見せたが、3年間一度も全国大会に進めずに終わった。卒業後は「沖縄を出て、レベルの高い環境でやりたかった」と関東の強豪大学の入部セレクションを受け合格したものの、「練習の厳しさにメンタルをやられてしまった」と入学はせず。「サッカーをとりあえずサッカー続けたかったし、勉強もちゃんとしたかった」と愛院大に入学し、飛び込みでの練習参加からチームの一員となった。

 大学生活1年目はBチームスタートとなったが、コンスタントに得点を奪い、Aチームに昇格。昨年のインカレ1回戦・福岡大戦では最後の9分間に出場したが、「何も出来なかった」だけでなく、自らのミスがきっかけで失点。何とか勝利し、チームは2回戦へと駒を進めたが、その後彼の出番はなかった。更なる成長を誓った今年は「昨年は先輩から色々、厳しい事を言われたけど、最近はアドバイスを貰ったり、話が出来るようになったり、信頼されるようになってきた」と手応えを感じている。

 この日の試合を「あっという間に時間が過ぎた」と評し、大学生活についても「毎日、サッカーが楽しい」と笑みを浮かべる。充実した日々をこのまま過ごせるか。残り2試合となった総理大臣杯では、彼の暴れぶりから目が離せない。

(取材・文 森田将義)▼関連リンク
【特設ページ】第38回総理大臣杯

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