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[アイアディアナスカップ]個の向上と新戦力の台頭、全国総体16強の初芝橋本が初代王者に!

ゲキサカ / 2014年8月15日 7時29分

 初芝橋本は22分、中央突破のこぼれ球に反応した柳原の左足シュートがクロスバーを直撃。32分には抜け出した川中がGKをかわしたが、プレッシャーを受けながら放った左足シュートは枠右へ外れてしまう。ただ鳴門の濱西が「身長はデカい選手ばかり。パス回しも上手かった」と評した初芝橋本は、末吉の鋭い突破やサイドでの連動した崩しなどで鳴門に圧力をかけると後半6分にスコアを動かす。初芝橋本は道前が左足で右FKを入れると、ニアサイドでDF2人を引き付けた永見の後方から飛び込んだ柳原が先制ゴールを押し込んだ。

 鳴門は直後に中尾の展開から島藤が左クロスを放り込む。ゴール方向へ飛んだボールは立川が背走しながらタイミングよく跳躍しパンチ。敵将・香留監督からも「ナイスGK!」と声を上げたプレーが試合を締める。初芝橋本は8分にカウンターから末吉、柳原とつなぐが、今度は初芝橋本の決定的な右クロスを鳴門の右SB川畠が懸命のクリアでかき出すなど、両チームの好プレーも増えていった。

 初芝橋本は左SB岡本の突破力も光り、相手の反撃は強固さを誇る永見と西岡の両CBや今井がほぼ完ぺきに跳ね返していった。メンバーを大きく入れ替えたことでイージーミスも増えた鳴門は中尾や抜群のスピードを持つ真田が攻撃のポイントとなるが、相手を崩すには至らない。それでも抜群の運動量を誇る濱西と足をやや気にしながらも走り切った中村、安永中心に初芝橋本に追加点を与えなかった鳴門は終盤にビッグチャンス。左サイドでDFのマークを外した中尾がニアサイドへ強烈なシュートを飛ばしたが、これは立川の好セーブに阻まれて得点できなかった。

 1-0で試合終了。優勝候補に挙げられる中で勝ち切った初芝橋本だが、決勝を除く全試合で先に失点するなど内容は決して良いものではなかった。阪中監督は「入り方が悪い。総体はそんなことなくて良かったけれど、(今大会は)立ち上がりが悪くて、そこから攻め込まれて失点して、火がついてみたいな感じ。それがなければもっと楽やのにと思います」。ただ、前回総体に出場した3年前も総体直後は一度大きく落ちてそこから上がってきたというだけに大きな心配はなさそう。それよりも新戦力が台頭し、主力組も厳しい試合の中で成長したことは大きい。

 目標は選手権での4強以上。8強進出を掲げて臨んだ全国総体では千葉王者の習志野高を3-0で沈めたが、準優勝校の大津高戦では2点ビハインドを追いつきながらも競り負けた。初芝橋本に対する周囲の評価は上々だったが、柳原は「ベスト8の壁は高かった。越えられないものでもないなというのはあるけれど、まだ詰めが甘かった。あそこで逆転しきれなかった」と振り返る。それだけに「インハイで硬い感じもあった。次は楽しんで全国でアッと言われるようなチームにしていきたい」と誓った。「まず和歌山で勝たんと。飛び抜けていると言われるだろうけど、『何とかなるやろ』では勝てない。突き詰めないと勝てない。大津に負けた悔しさをどこまで持って行けるか」と阪中監督。夏の鍛錬の場となった「アイアディアナスカップ~GREAT~ BATTLE OF 宮崎 2014」優勝を選手権での目標達成に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設ページ】アイアディアナスカップ

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