[MOM307]法政大DF山田将之(2年)_成長遂げた右SBがエース封じにゴールも
ゲキサカ / 2014年8月16日 20時0分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.15 総理大臣杯全日本大学トーナメント準決勝 法政大 5-1 愛院大 キンチョウ]
関東2部リーグ所属ながら、強豪ひしめく関東予選を勝ち抜き、全国の舞台に立つと初戦で昨年のインカレ王者、大阪体育大を撃破し、準々決勝でも関東1部リーグ首位の専修大に勝利。快進撃を続ける法政大の立役者となっているのが右SB山田将之(2年)だ。大体大戦では中央から左に流れる事が多い相手のエース澤上竜二対策としてスタメン起用されると、1得点を与えたものの、それ以外はしっかりと対応しながら、2アシストを記録。専修大戦でも粘り強い守備で完封に貢献した。
迎えたこの日の準決勝では「雨や(スタメン変更という)アクシデントがあり、試合の入りが悪かった。自分たちのサッカーが出来ず苦しい時間が続いた」(山田)。チームは主導権を握りながらも得点が奪えず。それでも、前半15分にはセットプレーから先制点を奪ったが、「昨日の夜もビデオを見ていて対策を練っていたけど、実際にやってみたら思っていた以上に速かった」という相手のキーマンMF水谷侑暉に突破を許す場面も散見し、30分には彼のパスがPAのFW知念慶に入った所を味方が倒してしまい、PKを献上。同点に追いつかれてしまった。何とか前半のうちにリードを奪い返したが、後半のカギは“水谷をどう抑えるか”である事だった。
長山一也監督がハーフタイムに打倒・水谷対策を伝えたのは対面に位置する山田。「縦にも横にも仕掛けてくる。中に入れてしまうと、ゴールの打つ場所が広くなってしまう。加えて、中で自由させるとパスもドリブルもと彼に選択肢を与えてしまうので、ハーフタイムには山田に出来るだけ中を切るように指示を出した」。山田自身も前半のマッチアップから、奪いに行く間合いを見出し、無理に飛び込まずに冷静に対応。ボールが入らず水谷が下がってプレーする機会が増えた事もあり、仕事をさせなかった。相手のエース封じに成功した山田に対し、長山監督も「後半は1対1でほとんど勝っていたと思うので、彼の存在は大きい」と称えたように守備力を発揮しただけでなく、「練習でも何本か決めている。守備だけでなく、ゴールを決めてチームに貢献するのも今大会の目標」との意気込み通り、後半11分には185cmの長身を生かしたヘディングで3点目を奪い、相手の息の根を完全に止めてみせた。
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