1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[総理大臣杯]PK戦で関西学院大撃破!流通経済大が2連覇王手!!

ゲキサカ / 2014年8月16日 19時58分

 敗れた関学はエース呉屋が押さえ込まれ、タレントそろいの中盤も輝く場面は少なかった。後半途中から小林をボランチに下げて攻撃の組み立てに絡ませるなど成山一郎監督も手は打ったが、思うように決定機をつくれずにPK戦に持ち込まれている。福森は「呉屋に2、3人のマークが付く中で、そこで呉屋をオトリに使って周りがどう動くのかとか、そういったところができなかった」とシュート5本と攻め切れなかった攻撃の反省点を口にしている。110分間の中で負けはしなかったが「あと一歩、何かが足りなかった。この悔しさを糧にしてリーグ戦を戦って、より強いチームになりたい」(福森)と再開後のリーグ戦、そして冬のインカレでの雪辱を誓った。

 一方の流経大・中野雄二監督は「中島は関東予選の1、2回戦のPK戦でも止めてくれた」とPKストッパーとして控えGKを投入した狙いを明かした。プレッシャーの掛かる中での投入となった中島も「自分を信じて起用してくれた。止めるイメージだけを持ってピッチに入った」と自身の心理状況を振り返っている。PK戦での立役者となった中島だが、延長戦を含む110分間を無失点で乗り切った守備陣の健闘が決勝進出への要因だったのは間違いない。この日は相手のエース呉屋を徹底マーク。DF陣が呉屋に集中する分、その前のスペースへのケアとしてボランチに掛かる負担も大きかったが、中盤の底を務めた富田は「相手の中盤に上手い選手が揃っているのはわかっていたけど、古波津と2人でバランスを取りながらやれた。『中盤の“ヘソ”のところに、どちらか一人が必ずいるようにしよう』と話していた」とバイタルエリアを空けなかったことを試合のポイントの一つにあげている。耐える時間帯が長かったが、自分たちの戦い方をぶれることなく貫いての勝ち上がりは見事だ。

この試合で警告を受けたジャーメインと古波津が累積警告による出場停止によって決勝戦に出場できないというダメージも負ったが、「30人の枠に登録している選手で、ここまで応援団に回っている選手もいる。明日の練習には彼らを参加させて、状態次第ではメンバーに入れるかも知れない」(中野監督)と総力戦の様相を呈してきた。さらに、この日は社会人リーグに参加している流通経済大学FCとクラブドラゴンズの選手や運営補助を務める部員が公式戦の為に関東へ帰っているが、決勝には80人の部員が観光バスを借り切って再び大阪へやってくる。ピッチ上で仲間を鼓舞し続けたキャプテンの左SB鈴木翔登は「家族や仲間、会場に来れない人の分まで戦いたい。この環境でサッカーをやらせてもらっている事への感謝の気持ちを表すのは優勝しかない」と言い切った。様々な思いを胸に秘め、仲間たちの大声援を受けて、流経大は大会2連覇をつかむべく決勝戦に挑む。

[写真]流通経済大GK中島がPKを止めて会心の笑み

(取材・文 雨堤俊祐)▼関連リンク
【特設ページ】第38回総理大臣杯

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください