アギーレジャパン入りもアピールだ!!名古屋8戦ぶり勝利に永井の奮闘アリ
ゲキサカ / 2014年8月16日 23時29分
[8.16 J1第20節 G大阪0-1名古屋 万博]
試合はレアンドロ・ドミンゲスのスーパーボレーで決まった。ただこの試合、確実に彼の頑張りなくして、名古屋グランパスの勝利はなかったはずだ。「コンディションも全然いいです。最後はちょっとバテちゃいましたけど」。FW永井謙佑は最後の最後まで走り続けていた。
前半37分には“これぞ永井謙佑”というプレーを見せた。DF西野貴治に浮き球パスが入ると、猛然とチェイスをかける。ボールをかっさらうと、GKと1対1の状況まで持ち込んだ。「いやー、入ったと思ったんですけどね。スリッピーなピッチで曲がりきれなかった」。シュートは惜しくも右ポストに嫌われてしまったが、相手の警戒心はより高まった。
後半に入っても勢いは衰えない。15分にはDF矢野貴章のクロスにファーサイドから勢いよく飛び込みボレーシュート。同21分にはゴール中央からミドルシュートでゴールを狙った。「東(口)くんがチョー止めるから(笑)。自信なくしますよね。あんなに止められたら」。さすがの永井も好調G大阪を支える守護神には脱帽だった。
ならばと広大なスペースに蹴り出し、“1人スルーパス”も試みた。ただこれも名古屋対策として起用されていた、こちらもスピード自慢のDF藤春廣輝に止められた。「あれは藤春じゃなかったらたぶんいけたんですけどね」。記録上、名前を残すことは出来なかったが、間違いなく、この試合で一番の輝きを放っていた。
「選手も戻ってきて、ジョシュア(・ケネディ)が戻ってきて、高さが加わって、自分の裏のスペースだけじゃなくなった。攻撃のバリエーションが増えたことが大きい。(個人としても)体のキレが戻ってますし、シュートも打てているので、ポジティブな部分も多い。チームが勝てたことが良かった。この勝利を大事にして波に乗っていきたいですね」
8試合ぶりの勝利となった名古屋だが、この日は好調G大阪を相手に互角以上の戦いぶりを披露した。スピードスターの復調は名古屋の躍進はもちろん、ハビエル・アギーレ新監督を迎えた日本代表の強化にも繋がるはずだ。「いやーどうですかね」とはぐらかしたが、最後は笑顔を見せながら「頑張ります」と力を込めていた。
(取材・文 児玉幸洋)
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