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選手権東京予選組み合わせ決定直後の強豪対決、成立学園が関東一に逆転勝ち

ゲキサカ / 2014年9月3日 19時1分

 さらにたたみ掛ける成立学園は後半8分、上田の左CKのこぼれ球をCB内田悠磨(3年)が鮮やかな右足ボレーでゴールへ突き刺して逆転。意気消沈してしまった関東一に対し、成立学園はFW町田ブライト(3年)が相手DFを置き去りにするスピードを披露し、MF守屋怜治やMF柴田知樹(ともに3年)が献身的に動いてボールに絡み続ける。そして30分過ぎには上田が立て続けに右足シュートが放ち、CKのこぼれ球を上村が狙うなど試合の流れを掴んだまま終盤へ持ち込む。関東一も前線でキレのある動きを見せたFW角口大征主将(3年)や左サイドを打開するSB阿部凌雅(3年)の攻撃参加などで反撃。終盤は勢いを取り戻してサイドアタックを繰り返すと、40分には交代出場のFW小笠原翔紀(3年)が左サイドを抜け出してPAへ侵入する。だが、DFをかわしてゴール至近距離から放った右足シュートはGK八木優樹(3年)が反応良くストップ。終盤の勢いを得点に結びつけることができなかった。

 成立学園は全国総体初戦で高川学園高に0-1で敗戦。昨年は近大附高に0-5と力の差を見せつけられたが、今年の敗戦の理由は違う。緊張で足が動かず、先制されて焦り、自分たちのサッカーができないまま敗れてしまった。太田昌宏監督は「やり切って0-1で負けたら納得もできるけれど。緊張で驚くほど動けなかった。あれだけ攻撃できないとは。ああいうところでできるチームにならないといけない」と無念さを滲ませる。その後、夏は自分たちの力を常に発揮し、勝負にこだわることを意識してやってきた。上村は「インハイで(高川学園に)負けて、実際あの試合は何もできなくて、その後の遠征やフェスティバルでは『勝ちにこだわる』という部分をテーマに、点を決められた状態から2点、3点取るということを意識してやってきた。きょうの試合はそういうメンタルの部分で相手より上回ったと思う。インハイ終わって勝ちにこだわるという部分をやってきて最近勝てるようになってきたし、練習から『意識変えてやろう』と言っているのできょうも0-2からひっくり返せたと思う」と胸を張った。

 そして選手権へ向けて上田は「自分たちのサッカーができれば負けることはないと思う。でも自分たちのサッカーができなった時にいつものプレーに近いプレーができるかが勝負。いい時にいいプレーできるのはふつうだと思う。いかにできない時に流れを持ってこれるか」と語り、上村は「自分たちのサッカーをして勝って、全国大会に出たら、今年のインハイで出来なかった部分、自分たちのサッカーをやり通すことだったり、前からのプレッシングとか、練習で見つめ直してきた部分を全員で意思統一して発揮して、勝ち上がって日本一を目指したいです」。5-1で堀越高を下した8月28日の試合に続いてリーグ戦では2試合連続逆転勝ち。夏の悔しさを持ち続けて選手権にぶつける。

[写真]成立学園は内田(左)の決勝点で関東一を破った

(取材・文 吉田太郎)

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