招集外のスアレスについてウルグアイコーチ「また代表でプレーする日は遠くない」
ゲキサカ / 2014年9月4日 19時33分
5日のキリンチャレンジ杯で日本代表と対戦するウルグアイ代表が4日、試合会場の札幌ドームで公式練習を行った。背骨の手術を受けたばかりのオスカル・タバレス監督は来日せず、代わって指揮を執るセルソ・オテロ・キンタスコーチが公式会見に出席した。
ブラジルW杯ではイングランド、イタリア、コスタリカと同組の「死の組」に入りながら、イングランド、イタリアを下し、2勝1敗でグループリーグを突破した。決勝トーナメント1回戦でコロンビアに敗れたものの、キンタスコーチは「あれだけ要求度の高い試合を何試合もこなし、忘れられない経験になった」と振り返る。
「ウルグアイの実力を世界にアピールすることができたと思っている。イングランドやイタリアといったトップクラスの相手に素晴らしい試合をすることができた。ブラジルW杯はウルグアイに大きな成果をもたらした」
今回の来日メンバー19人のうち、ブラジルW杯メンバーは14人。さらに昨年のU-20W杯で準優勝に輝いた20歳のMFヒオルヒアン・デアラスカエタ(デフェンソル・スポルティング)、21歳のFWディエゴ・ロラン(ボルドー)といった若手の新戦力も加え、「日本戦は新しいプロセスの1試合目ということで大事な意味を持っている。若い選手にチャンスを与え、選択肢を増やしたいという考えを持っている」と、その狙いを語った。
今回、招集メンバーから外れたFWルイス・スアレス(バルセロナ)をめぐっては、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が8月14日に「4か月間のサッカー活動の禁止」の対象を「公式戦」に限ったことで、スアレスの弁護団はウルグアイ代表として国際親善試合への出場も可能になったと主張。しかし、キンタスコーチは「招集する段階でスアレスが親善試合でプレーできるかどうか未定だったので招集しなかった」と説明。「彼がプレー可能かどうかはCASで話し合われているところだと思う」との認識を示した一方、「彼がまた代表でプレーする日はそう遠くないだろうと思っている」とも指摘した。
また、背骨の手術を受け、治療に専念しているタバレス監督については「2度目の手術だが、背骨の異なる部位の手術を受けた」と説明。「1度目の手術からは短い時間で回復した。今回もウルグアイの医師が素晴らしい仕事をしてくれたので、近いうちに復帰し、また代表を率いてくれると思う」と、早期復帰を示唆した。
(取材・文 西山紘平)
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