アンカーで輝いて4年後に突き進みたい細貝
ゲキサカ / 2014年9月5日 2時24分
中盤の底でピンチの芽を摘む役割があるなら任せてほしい。所属のヘルタ・ベルリンでアンカーとして地位を確立しているMF細貝萌が、アギーレジャパンの初陣となるウルグアイ戦を翌日に控え、目をギラギラと光らせた。
「このシステムでチームが機能すればボールを早い段階で奪えると思うし、基本的には失点をしないようにできるのかなと思う」と、口調に自信をにじませながら言った。
ブンデスリーガでは大柄な欧州勢やアフリカ系選手と対峙する場面でも互角のフィジカルを見せており、コンタクトプレーも厭わない強さがある。
とはいえ、4-3-3は今までの日本代表ではやってこなかった形であり、取り組み始めてわずか2日。「どういうふうになるのかはやってみないと分からない」と未知の領域が多いのも事実だ。
また、細貝自身、非公開練習ではアンカーとその一つ前のポジションの両方でプレーした。「試合ではアンカーをやるか、前をやるか分からない。前でやるならしっかりと守備のところではめることでチームに良い流れができるようになればいいと思うが、前のポジションをやる可能性もあるので、そちらなら別のプレーになる。プレーを使い分けたい」と意気込む。
ザックジャパンではチームの立ち上げからアジア杯制覇、W杯予選、コンフェデレーションズ杯とコンスタントに呼ばれ続けたが、ブラジルW杯のメンバーからは漏れてしまった。それだけに、4年後のロシアW杯に懸ける思いは強いはずだ。ウルグアイ前日の朝、MF長谷部誠(フランクフルト)の離脱が決まり、MF登録の5選手の中では最年長となった。
「運動量というのはどのポジションでも求められるころ。中盤では攻守の切り替えの速さで周りの選手が楽になるようなプレーができればいいと思う」と静かに闘志を燃やした。
(取材・文 矢内由美子)
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