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[全日本ユースフットサル大会]初代王者・聖和学園FC主将FP石原「自分たちを信じて戦った」

ゲキサカ / 2014年9月5日 17時20分

[全日本ユースフットサル大会]初代王者・聖和学園FC主将FP石原「自分たちを信じて戦った」

[8.31 全日本ユースフットサル大会決勝 名古屋オーシャンズU-18 2-3 聖和学園FC 大田区総合]

 第1回全日本ユース(U-18)フットサル大会は8月31日に決勝を行い、聖和学園FCが名古屋オーシャンズU-18に3-2で競り勝ち、初代王者に輝いた。グループリーグでも同組だった両チームは、第2戦でも対戦し、その時は名古屋U-18が7-1で快勝していた。

 グループリーグの初戦にも敗れていた聖和FCは、2連敗という最悪な状況に陥り、グループリーグ最終戦で3点差を付けないと、決勝トーナメントに進めなかった。しかし、名古屋U-18に大敗した中でも、自分たちが浮上するきっかけを見つけ出せていたと、キャプテンのFP石原勇樹は振り返る。

「グループリーグの第2戦目で名古屋に負けて、本当に自分たちの夢を打ち砕かれるような1-7という点差で負けてしまったんです。でも、その試合の後半から、普段、自分たちがサッカーでやっていることをやろうと確認したんです」

 聖和学園は、個人技の高さに定評がある。密集を意図的につくり出し、そこからドリブルで局面を打開する。「近い距離感で自分たちのテクニックを信じて、名古屋戦の後半を戦ったら、それが上手く通じて、1点返すことができました。その日の夜、宿舎で選手たちが集まって『自分たちはフットサルを全然やっていないのだから、もうちょっと自分たちを信じてやり直そう』と話し合ったんです。それでGL第3戦、準々決勝、準決勝、決勝と全部やれました」と、石原は胸を張った。

 ほとんどフットサル経験者がいない中で、石原は後方で巧みにバランスを取っていた。実は過去にFリーグの湘南ベルマーレの下部組織に値するロンドリーナでプレーした経験があったのだという。サッカーでも、当時培った技術、戦術眼が役に立っているという石原は「僕らはこの舞台に挑戦に来たので、その挑戦を優勝という形で終えることができて、本当に良かった」と、高々と優勝カップを掲げた。

(取材・文 河合拓)

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