痛恨ミスで先制点献上…先発デビューの坂井「申し訳ない」
ゲキサカ / 2014年9月5日 23時39分
[9.5 キリンチャレンジ杯 日本0-2ウルグアイ 札幌ド]
ほろ苦いデビュー戦となった。日本代表初選出のDF坂井達弥(鳥栖)がセンターバックでフル出場。A代表デビューを先発で飾ったが、自身のミスもあり、結果は0-2に終わった。
痛恨のプレーだった。前半34分、最終ラインでDF酒井宏樹からバックパスを受けた坂井のトラップが大きくなり、FWエジソン・カバーニがカット。MFニコラス・ロデイロがつないでFWディエゴ・ロランのスルーパスにカバーニが走り込み、右足で流し込んだ。
坂井も必死に戻り、カバーニのシュートにスライディングしながら飛び込んだが、止め切れず。軽率なミスから先制点を献上した。「厳しい戦いの中でミスになって申し訳ない」。試合後、23歳はそう言ってうなだれた。
「これだけのお客さんが満員の中でプレーする経験はあまりない。興奮したし、すごくいい勉強ができた。こういうところで長くプレーできたらと思うし、ミスしたことは良くないけど、またチャンスが来ると思ってやるしかない」
先発の予感はあったという。「(練習で)だいたいメンバーを固めてやっていたので、(2グループのうち)どっちが出るかという感じだった。しっかり準備してきたつもりだけど、その中でミスが起きたのは事実。これからしっかり取り組んでいかないといけない」と反省した。
失点に絡んでも気落ちするようなことはなかった。初代表にも萎縮することなく、身振り手振りをまじえてチームメイトに指示を出す場面もあった。「失点してしまったけど、くよくよしていたらもったいない。積極的に取り組もうと思ったし、声をかけてチームを立て直そうと思った」と、気持ちを切らすことなく、90分間戦い抜いた。
「正直、全然良くなかったけど、初めての中でやれた部分、やれなかった部分はハッキリしている。そこを修正して、チームに帰ってからしっかり練習で取り組んでいきたい。結果としては良くないけど、次につながるという意味で、レベルが高い試合、勉強になる試合だった」。代表戦でしか味わうことのできなかった経験。この日の90分を無駄にするわけにはいかない。
(取材・文 西山紘平)
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