[MOM1120]京都橘DFハウザー・ケン(3年)_「伸び率は一番」期待の長身CBが攻守で躍動

　逞しさを増した彼について、米澤一成監督が「この夏、めっちゃ良くなった。チームの中での伸び率は一番。今のハウザーなら、もっと上を狙えると思う」と賞賛すれば、チームメイトのMF志知大輝も「これまでは要所要所はちゃんとやっていたけど、時間によって消えるクセがあって、そこで一発を突かれて失点したり、“ボケる”事が多かった。でも、林が怪我で不在の後期は清水とハウザーがずっと組んで連係も良くなり、縦も横でも強さを見せてくれている。そして、足下の収まりも良い。前節の東福岡戦でボケた場面もあったけど、あの二人が頼もしくなっているのは心強い」と話す。

　恵まれた体格と秀でた足下の技術。そして、「CBは気持ちがあれば何とかなるポジションだと思う」と分析しつつも、欠けていたメンタルが加わりつつある。10位から逆転でのプレミアリーグ残留と激戦区京都予選を突破しての選手権出場。これから正念場を迎える京都橘にまた一人、楽しみな存在が加わった。

(取材・文　森田将義)