[関東1部]川崎F内定MF車屋の激走も実らず・・・最下位・筑波大は後期黒星発進
ゲキサカ / 2014年9月9日 11時27分
[9.6 関東大学リーグ1部第12節 専修大 1-0 筑波大 味フィ西]
関東2部リーグ降格を1度も経験したことがない名門・筑波大。1勝2分8敗で最下位に終わった前期の悪夢を払しょくさせるためにも首位・専修大戦は重要だった。前半、カウンターからMF車屋紳太郎(4年=大津高、川崎フロンターレ内定)がシュートまで持ち込み、後半もバイタルエリアを巧みに突いたMF中野嘉大(4年=佐賀東高)のシュートや車屋の柔らかい左クロスからCB早川史哉(3年=新潟ユース)が放ったヘディングシュートなど相手以上に決定機をつくり出したが、相手の好守もあって決定機を逸し続けた筑波大は無得点。逆に試合終了間際の後半45分に決勝点を奪われて0-1で敗れた。
ボランチで先発した注目MF車屋は「専修はマンツーでボランチのところで潰してくるチームなので、そこで勝負するよりも一個前にいれてもらってそこを追い越してという動きは意識していた」と前半から運動量を増やして前線を追い越す動きを繰り返し、得意の左足からシュートを打ちこんだ。
この試合に勝って流れを変える――。その技巧で違いを作り出す車屋だが、この試合に懸ける思いを感じさせるような意欲的なスプリントの連続。プレーだけでなく、気迫でチームを引っ張った。「上げ過ぎた部分もあったんですけど、それくらいでやっていかないと点取れない」と貪欲にゴールを目指し、勝利への執念を見せた車屋だったが、激走を繰り返した影響か、珍しく両足を攣らせて後半32分に途中交代。大黒柱不在のピッチで筑波大の選手たちは最後まで戦っていたが、最後の最後で失点して勝ち点を逃す結果となった。
車屋は「ゴール前まで何回も行けたんですけど、そこでの迫力の点で専修が上だった。最悪でも勝ち点1取っていきたかったんですけど、そこは王者の力というか、全然違いますね」と敗戦を認めた。無念の敗戦に終わったが、すぐに切り替えて早い段階でチームを勢いづけなければならない。「ゴール前まで行けている部分は評価できると思う。最後決めるところを追及していくこと。次、切り替えて、残り10試合あるのでやっていく」。残り10試合全て勝つ意気込みで戦う。1部残留はもちろん、インカレ(全日本大学選手権)出場も諦めてはいない。
[写真]精力的に動き回り、決定機に絡んだ筑波大・車屋
(取材・文 吉田太郎)
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