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大宮、長いトンネル抜ける…渋谷監督初陣で130日ぶり白星

ゲキサカ / 2014年9月13日 20時11分

[9.13 J1第23節 大宮2-1鹿島 熊谷陸]

 大宮アルディージャが渋谷洋樹監督の初陣で11試合ぶりの白星を飾った。熊谷スポーツ文化公園陸上競技場に3位鹿島アントラーズを迎えた一戦に2-1で勝利。5月6日のF東京戦(1-0)以来、130日ぶりに勝ち点3を獲得した。

 序盤からアウェーの鹿島が攻勢に出るが、粘り強く耐えていた大宮がワンチャンスを生かした。前半34分、FWムルジャが左サイドに展開。MF泉澤仁がドリブルで中央に切れ込んでシュートを狙うと、DFに当たったこぼれ球をムルジャが左足で押し込んだ。

 1点ビハインドで折り返した鹿島は後半9分にMF中村充孝、同11分にMF遠藤康を投入し、大宮を攻め立てる。すると後半24分、MF小笠原満男の左CKをDF山村和也が頭で落とし、中村がつないだボールをDF昌子源が右足で蹴り込んだ。同点に追いつき、一気に逆転へ勢い付くかと思われたが、大宮が直後にセットプレーから再び勝ち越した。

 後半29分、右後方の位置からMFカルリーニョスがゴール前にFKを蹴り込むと、山村のクリアが小さくなり、こぼれ球を拾ったDF高橋祥平が左足でシュート。これがゴール前に倒れていた昌子の足に当たってコースが変わり、ゴールマウスに吸い込まれた。

 首位・浦和がデーゲームで勝利をおさめていたこともあり、何としても勝ち点3が欲しい鹿島だったが、後半アディショナルタイム、小笠原の右FKに合わせた昌子のヘディングシュートもゴール上へ。9日のベネズエラ戦で代表デビュー弾を決めたMF柴崎岳もフル出場したが、チームは1-2の敗戦で5月10日の川崎F戦(1-4)以来、10試合ぶりの黒星を喫した。

 決勝点を決めた高橋は9日に第一子となる長男が誕生したばかり。得点後はゴール裏でチームメイトと“ゆりかごダンス”を披露し、試合後は「すごくうれしい。最高です」と興奮冷めやらぬ様子だった。

「この1勝は大きいと思うけど、あと11試合勝たないといけないので。一つも落とせないので、全部勝つつもりでいる」。10日の天皇杯4回戦・愛媛戦(2-1)に続く公式戦連勝。順位はまだ降格圏の17位だが、ここから大宮が“残留力”を見せつけるか。

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