名字を名前に?アルゼンチンで誕生した“メッシくん”が議論呼ぶ

　FWリオネル・メッシの熱狂的なファンが自身の息子に「メッシ」と命名したことがアルゼンチン国内で大きな話題となっている。

　スペイン紙『マルカ』によると、リオネグロ州ヘネラルロカに住むエクトル・バレーラさんは息子に「メッシ」と命名することを申請。アルゼンチンでは名字を名前に使用することは法律で禁じられているが、バレーラさんは特例での許可を求め、誕生から2週間後に認可された。

　息子がフルネームで「メッシ・ダニエル・バレーラ」となったバレーラさん。アルゼンチンのユース代表時代にメッシのプレーを見てから熱烈なファンになったそうで、「私はメッシの父だ。多くの人が自分たちの息子に『リオネル』という名前を付けているが、(『メッシ』のほうが)みんなが理解しやすい」と誇らしげに語っているという。

　しかし、この件が現地で報じられると、名字である「メッシ」を名前として使用することに関し、さまざまな議論を呼んだ。メッシの出身地であるサンタフェ州の担当者は新生児に「メッシ」と名付けることは法律で禁止されているとあらためて警告。例外的に誕生した“メッシくん”をきっかけに、名字である「メッシ」が今後、名前として氾濫し、無用な混乱を招くことを懸念しての通達となったようだ。

　昨年3月にはFWアントニオ・カッサーノがメッシにちなんで自身の第2子(次男)に「リオネル」と命名し、「リオネル・カッサーノ」という名前になったことも話題になった。なお、メッシ自身は2012年11月2日に誕生した第1子となる長男に「チアゴ」と名付けている。

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