[2014 Rookie League]前橋育英は4-0で清水桜が丘撃破も、得失点差で準Vに・・・
ゲキサカ / 2014年9月17日 8時11分
[9.15 2014 Rookie LeagueAグループ第9節 前橋育英高 4-0 清水桜が丘高 時之栖裾野G]
15日、関東、静岡の強豪18校の1年生たちが優勝を争うU-16大会「2014 Rookie League」Aグループ最終節の前橋育英高(群馬)対清水桜が丘高(静岡)戦が行われ、FW人見大地の3得点の活躍などによって前橋育英が4-0で快勝。前橋育英は首位・矢板中央高と同じ勝ち点22としたが、得失点差で3点及ばず2位となり、連覇は3でストップした。
前日14日に全日程を終えた矢板中央を逆転するためには勝利に加えて、得失点差7をひっくり返す必要があった。だが、この日は国体選抜組10人が不在。加えて前日、バスの故障によって10時間もかけて会場入りしてことで疲労の残る前橋育英だったが、人見が「きのう、選手同士でミーティングしていて、『絶対にあした7点取って優勝するぞ』と言っていたので、モチベーションとかはみんな高かった」と振り返ったように、気合十分で清水桜が丘戦に臨んでいた。
立ち上がり5分間で3本のシュートを放つなど積極的に試合に入った前橋育英。最終ラインからMF長澤昂輝を経由して前線までボールを運んだが、得点を取らなければならないという焦りがミスを呼び、また「先に触れ!」「競るんだ!」と声が飛ぶ清水桜が丘はボールへの反応が速く、前橋育英が崩しに入ってくるところをMF出水大智やCB山中飛比貴らが弾き返し、速攻を繰り出してくる。7分にはFW神部雄太朗のラストパスをFW加賀美慶が合わせ、9分にも右サイドからのラストパスを神部が決定的な形で合わせるなどチャンスをつくった。
相手の好守もあって膠着した展開となる中、前橋育英は34分に先制点を奪う。セットプレーから最後はCB松田優希が先制ヘッド。目標の7点へまず一歩を踏み出したが、前半はこの1点のみに終わってしまった。「選手は7点取らないといけないことが分かっていた。取りにいっていましたけれど、急ぎ過ぎていましたね」と振り返る白石敦志コーチはハーフタイム、「自然に流れて来るからやることを徹底しよう」と選手たちを送り出す。
すると後半1分、FW馬場拓哉の落としを受けた人見がDFをかわしてゴールを奪う。清水桜が丘もMF坂本皓哉やFW美濃部流星の飛び出しなどサイド攻撃から神部が決定的なシュートを連発するが、GK川上遼大の好守にあって追撃することができない。焦れずにボールを動かしながら攻める前橋育英は25分に馬場のラストパスがこぼれたところを人見が押し込んで3点目。残り20分で“ノルマ”が4点となった前橋育英は攻撃のギアを上げて攻め込むが、清水桜が丘はGK上原将大が好セーブを連発したほか、DF陣の集中力も途切れず、「次の1点」を奪うことができない。前橋育英は37分に右SB田口立空のアーリークロスから抜け出した人見が決めて4-0としたが、優勝には3点届かないまま試合終了を迎えた。
前橋育英の1年生は今大会の4連覇を目標としていただけに試合後、選手たちはがっくりと肩を落として悔しがった。「(国体選抜組の選手たちに)『優勝して来いよ』と言われました。それを果たせなくて残念です」と人見。3点足りずに2位という結果は残ったが、彼らの高校サッカー生活はこれからだ。白石コーチは「力を発揮できなかったのならば、日常からのトレーニングを見つめ直していけると思う。(山田耕介)監督の言っている『日本一を取るために』。声を掛け合うとか、学校生活とか、そういうところからやっていこうと話している」。優勝を逃した悔しさは過去3年間にはなかったパワーになるはず。将来の全国タイトル獲得目指して、切り替えて、また努力を続ける。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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