FW武藤封じを意識した川崎F MF谷口「やられたくない気持ちはあった」
ゲキサカ / 2014年9月21日 1時48分
[9.20 J1第24節 川崎F 0-0 F東京 等々力]
川崎フロンターレのMF谷口彰悟が、初めてJリーグのピッチに立ったのは今季の第4節。対戦相手はFC東京だった。以来、谷口はレギュラーに定着し、リーグ戦19試合に出場1ゴールを挙げている。当初はSBでの出場が多かったが、W杯の中断明けからはCBに入り、2度目のF東京戦となった20日は、徳島戦に続いてボランチの位置に入った。ケガ人が多く出ているチームの中で、ポリバレントな能力は重宝される。
9年ぶりとなるスコアレスドローに終わった多摩川クラシコを振り返り、谷口は「もったいなかったなという印象はあります。点が取れなかったので」と、口にした。F東京の守備は、川崎Fの司令塔であるMF中村憲剛に対して厳しく寄せていた。それでも谷口は、そこからチャンスができると感じていたという。「逆に憲剛さんのところに来ている分、自分がちょっと上がれば、フリーで上がれるなと感じていました」。
実際、前半34分に中村からリターンパスを受けて攻め上がり、FWレナトにパス。再びレナトからボールをもらおうと攻め上がった。結局、レナトがミドルシュートを放ち、攻撃は途切れたが、積極的な姿勢を見せた。「そういうところが何本かできていたのは良かったのですが、点につながればもっと良かったです」と、悔しがる。
パウリーニョとの連係についても、「誰とやっても良い関係を築けているので。しっかり回りを見ながら、バランスを考えてやることはできたかなと思います」と振り返りつつも「あとはボランチ同士のパス交換を、もっともっと増やしても良かったのかなと。簡単にサイドに逃げてしまった場面もあったので」と、ほとんど一緒にプレーしていなかったゆえの課題もあげた。
第4節の対戦した際には、実現しなかった再戦もあった。大学時代に何度も対戦したというFW武藤嘉紀とのマッチアップだ。「やっぱり、やられたくないなという気持ちはあったので。そこは意識しました。でも、点を取らせたくないというのがあったので。危なかったところはありましたが、セーフです」と笑顔を見せ、自分たちが点を取れなかったことを課題と捉えて、次に進んでいきたいと思います」と、気を引き締め直した。
(取材・文 河合拓)▼関連リンク
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