[アジア大会]2戦連発のなでしこFW吉良「大事な場面で決められる選手に」
ゲキサカ / 2014年9月23日 2時45分
[9.22 アジア大会GL第3戦 日本女子3-0台湾女子 文鶴]
前線の核となるべきFW高瀬愛実とFW菅澤優衣香を負傷で欠く日本女子代表(なでしこジャパン)。グループリーグ首位通過を狙うには1点でも多くゴールを決めたい台湾戦で、23歳のFW吉良知夏がきっちり仕事をこなした。
この試合FWにコンバートされたMF阪口夢穂の得点で先制したなでしこに追加点が生まれたのは前半32分だった。MF宮間あやが阪口とのパス交換でPA付近までボールを運び、右サイドのMF川澄奈穂美に展開。そして、川澄のクロスをヘッドで押し込んでチーム2点目をマークしたのが吉良だった。
「完全にあやさんと夢穂さんと奈穂さんが崩してくれて。私は自分の前の相手選手と駆け引きというところだけだったし、当てるだけだったので」と謙遜したが、「でも、今日のように数名が関わって崩した得点に絡めたのは自信になると思います」と胸を張って答えた。
高瀬、菅澤の負傷もあるが2試合連続の先発出場を果たし、3ゴールとしっかりと結果を残している。「同じポジションの選手がケガで出られないということは、ポジティブに考えれば自分が試合に出られるチャンスが増えたということにもなりますが、やっぱり皆が元気な中で試合に出たい気持ちもあります」と全員が万全の中でポジションを奪いたいと意欲を見せつつも、「ただ、今試合に出ているときは得点をしてチームの勝利に貢献するのが、試合に出られない2人の分の自分の仕事なので、それは続けていきたい」と自らの役割を全うしようと心に決めている。
5月8日のなでしこデビュー以来、9試合5得点の数字を残しているが物足りないと語った。「私はまだ大舞台での大事な得点というのを取れていないので。だから、今は2試合連続でゴールを取れているし、このまま波に乗っていきたいし、決勝トーナメントの大事な場面で得点を決められるようにしたいです」と大舞台でチームを救う得点を決めることを誓った。
(取材・文 折戸岳彦)
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