[AFC U-19選手権]初招集がいきなりアジア最終予選、オナイウ阿道がU-19代表に“サプライズ選出”
ゲキサカ / 2014年9月24日 19時20分
AFC U-19選手権ミャンマー2014に臨むU-19日本代表のメンバー発表。“サプライズ”は年代別日本代表歴のないFWオナイウ阿道(千葉)の初招集だ。ナイジェリア人の父と日本人の母を持つオナイウは正智深谷高(埼玉)のエースとして昨年の全国高校総体4強。千葉ではルーキーながらJ2で5試合に出場し、北九州戦でもゴールを決めているタレントのU-19代表入りを推す声は強かったが、これまでは招集を見送られていた。
ただ1トップの候補のひとりだったFW宮市剛(湘南)が怪我明けでコンディションが間に合わず、また8月のSBS杯国際ユースサッカー大会で敗れたコロンビア戦や韓国戦で見えた課題もあった。鈴木政一監督は「コロンビアのところで、あるいは韓国もそうですけど、前線でタメをつくらなければならない。それを考えると、オナイウ君を見に行きましたけれど、しっかりとした起点をつくってサッカーできるんじゃないかと」と身体の強さに加えて足元が柔らかく、攻撃のポイントになることができる“秘密兵器”オナイウ招集を決断。そして「我々がやろうとしているサッカーは相手が真ん中に寄っていれば、サイドを崩して中を広げてまた中を攻める。そういったバリエーションができる選手を選びました」と加えた。
鈴木監督は「この(U-19日本代表の)サッカーはチーム力、組織力という部分でこれを高めるには判断の共有をしっかりとしないといけない。そうしなければチーム力は絶対に上がってこない。あと、いい判断の下にプレーの精度も高めるということができないといけない。そういう部分ではいい判断を持っていても、もっといい判断をするには自分を知ること、そして味方を知ること。これをやるには、できるだけ長い時間同じメンバーを集めてプレーすることでコンビネーションは高くなる」と語るように、U-19代表のコンビネーションを高めるために主力はほぼメンバーを固定してチーム作りを進めてきた。
実際にこれまで4バックや中盤の柱・MF川辺駿ら主力組は固定して起用され、新たな人材はほとんど登用してこなかった。その中でコンビネーションとチーム力を高めてきた。ただ指揮官は「前線の選手は全然問題ない。あとは前線の選手がパフォーマンスをどこまで持っているかだけ」と語り、U-20W杯出場権を懸けた「本番」で前線にオナイウ、そして怪我による長期離脱から「まだ7割くらい」(鈴木監督)の回復状況という逸材FW北川航也(清水ユース)の招集にも踏み切った。
宮市やMF青木亮太、FW小屋松知哉らアタッカー候補の選手が怪我などで外れる中で招集されたオナイウ。驚きの初招集でコンビネーションの構築は間違いなくこれからとなるが、前線でチームの攻撃を活性化することができるか。クラブを通して「名誉」と語ったU-19代表で、日本のために大暴れする。
(取材・文 吉田太郎)
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