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[アジア大会]なでしこ散る、北朝鮮に敗れて2連覇ならず

ゲキサカ / 2014年10月2日 2時55分

[アジア大会]なでしこ散る、北朝鮮に敗れて2連覇ならず

[10.1 アジア大会決勝 日本女子1-3北朝鮮女子 文鶴]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は1日、アジア大会決勝北朝鮮女子戦を迎えた。前半12分に先制を許したなでしこは0-1と1点のリードを許して前半を折り返す。後半7分に追加点を奪われるも、同11分にMF宮間あやのゴールで1点差に詰め寄るが、その後1点を追加されて1-3で敗れ、大会2連覇とはならなかった。

 ファーストシュートを放ったのはなでしこだった。前半7分、DF岩清水梓の後方からのフィードは相手DFにはね返されるも、こぼれ球を拾ったFW高瀬愛実がミドルシュートを放ちゴールを脅かした。しかし、その後は北朝鮮にリズムを握られる。同9分にはPA内でFWラ・ウンシムに決定機を作られるも、カバーに入った宮間のシュートブロックで危機を逃れる。

 しかし、前半12分に先制点を献上してしまう。DFユン・ソンミの蹴り出したFKからゴール前が混戦になると、MFキム・ユンミにネットを揺らされた。今大会初失点を喫して、スコアを0-1とされた。さらに同14分には後方から送られたボールをGK海堀あゆみが処理ミスしてしまい、2点目を奪われたかと思われたが岩清水がカバーに入り追加点を許さなかった。

 1点を返したいなでしこだが、相手の激しい守備に遭ってなかなか敵内深くまでボールを運べず、前半23分にはMF川澄奈穂美がミドルレンジから狙うも枠を捉えることができなかった。その後もラ・ウンシムのスピードに苦しめられて劣勢に立たされ、同32分にはキム・ユンミにPA内でシュートを放たれるが追加点は許さず。前半終盤には攻撃のリズムを生み出したものの同点ゴールは生まれないまま、前半終了のホイッスルが吹かれた。

 攻勢を掛けたい後半だったが、後半7分に2失点目を喫してしまう。中盤でのプレッシャーが緩くなると、敵陣からMFチョン・ミョンハに正確なロングボールを最終ラインの裏に通される。ボールを受けたラ・ウンシムをDF長船加奈とDF臼井理恵が追走するも追い付けず、そのまま右足でネットを揺らされた。

 2点のリードを許したなでしこの佐々木則夫監督が、ここで動く。前半10分、FW吉良知夏に代えてFW菅澤優衣香を投入した。すると直後の同11分に1点を返す。右サイドでボールを受けた川澄がグラウンダーのクロスを送ると、ニアサイドに飛び込んだ高瀬がスルーを選択。そして、ファーサイドに走り込んだ宮間が落ち着いて流し込み、スコアを1-2とした。

 その後はともにチャンスを作り出し、後半15分に宮間のFKのこぼれ球から川澄が狙うもGKの正面を突き、同21分にはラ・ウンシムに左サイドを切り裂かれるも海堀のセーブでしのぐ。同23分には宮間のCKから長船がヘッドで狙うが枠上に飛び、スコアは動かず。北朝鮮に1点のリードを許したまま時計の針が進んでいった。

 しかし、後半42分にカウンターから左サイドを崩され、最後はFWホ・ウンボルにダイビングヘッドで突き刺されてリードを広げられてしまう。その後の反撃も実らずに1-3で敗れたなでしこは、大会2連覇を逃した。

(取材・文 折戸岳彦)
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