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[選手権予選]指揮官認める一体感と「チーム力の高さ」、2年ぶりの全国狙う実践学園が8強進出:東京B

ゲキサカ / 2014年10月7日 21時27分

 それでも実践学園は後半18分に左CKから、わずか1か月前までCチームにいたという2年生DF大山友幸が頭で2点目のゴール。実践学園は20分にも決定機を迎えるが、片倉はDFがゴールライン上でシュートをかき出すなど心折れることなく戦い続ける。実践学園は34分に前線からプレッシャーをかけた杉山がインターセプトから左足で3点目のゴール。だが、片倉は直後に交代出場のFW小川寧大(2年)が左サイドからロングシュートを決めて再び2点差に迫った。強豪からのゴールに片倉はベンチ、スタンドも興奮。実践学園は38、41、43分と立て続けに決定的なシュートを放ったが、GK加藤に阻まれるなど追加点を奪うことはできず。快勝で準々決勝へ駒を進めたものの、試合後に主将のFW山下浩二(3年)はスタンドへ向けて「内容はまだまだでした」と大声で反省を口にし、「全国へ向けて頑張っていく」と気持ちを入れ直していた。

 今年、リーグ戦で圧倒的な強さを見せてきた実践学園だが、決して飛び抜けた選手がいる訳ではない。ただ、深町監督は「みんなが考えて、学校も含めて行動できるような子が集まっている。チーム力で勝っているチームかなと思います」とそのチーム力の高さを認める。個々のハードワークや多彩なポジションチェンジで勝利への確率を少しでも上げようとしているほか、指揮官が「彼がいるから一年間頑張ってきた。あれがいるからチームがまとまってきた」とその人間性を絶賛する山下主将中心に全員の意識の高さもチームの武器となっている。休日にメンタル講習会に参加したり、栄養学を学んだり、主将に引っ張られてAチームの選手だけでなく、Bチーム、Cチームの選手たちも一体となっている雰囲気がある。その中で各選手には常にトップチームに入ることのできるチャンス。Cチームから這い上がってこの日ゴールを決めた大山や、9月にBチームから上がってきたMF土屋英敏(3年)といった選手たちがまたチームを活性化している。昨年は湘南入りしたDF福岡将太をはじめ、個のレベルの高い期待の世代だったが、今年はよりチーム力と一体感を発揮。2年ぶりの全国へ、160人近い部員たちが一丸となって全国切符を勝ち取る。

[写真]後半34分、杉山(左)のゴールを讃える実践学園イレブン

(取材・文 吉田太郎)

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