[AFC U-19選手権]リスタート宣言のU-19日本代表、ベトナム戦は「先制点が大事」
ゲキサカ / 2014年10月10日 16時49分
AFC U-19選手権ミャンマー2014に参加しているU-19日本代表は10日、ネピドー近郊のグラウンドで軽めの調整を行った。前日の中国戦に出たメンバーは、フィジカルメニューとランニング、軽い自主練習のみで切り上げた。ほかのメンバーは、小さなコートでのパスゲームなどで汗を流した。気になるのは、大事な初戦を落とした後の雰囲気だが、MF高木大輔は「さすがに昨日のスタジアムから帰るバスの中は静まり返っていたけど、クールダウンでプールに入ったときには、みんなが気持ちを切り替えていた。もう、あと2つ勝つしかないけど、やれるだろうって。まあ、オレはこんなときのためにいるようなものだから、試合に出れば当然だけど、出なくても盛り上げますよ」と不安を一蹴するように、チームのリスタートを宣言した。
日本は中国との初戦で1-2と敗れており、後がない。最終戦で前回王者の韓国と対戦するため、中1日で迎える第2戦のベトナム戦は是が非でも勝ちたいところだ。しかも、最終的にグループ全体の得失点差や総得点で2位以上が決まる可能性もあるため、可能な限り得点を奪いたい。鈴木政一監督は「ここで下を向いても仕方がない。まったく通じなかったという試合ではない。少し焦った部分がああいう展開につながった。ベトナム戦はやってくれると思う。交代も3人しか使えないので、先発の入れ替えについては考えるけど、大きく変えることは考えていない」と話し、第2戦での大幅な先発の入れ替えには否定的な見解を示した。
前日の中国戦は攻撃のリズムが出なかったが、選手個々に焦りがあったようだ。終盤に後方からの攻撃参加で好機を演出していたDF広瀬陸斗は「多分、みんなが『自分がやってやる』と思っていた。その分、僕も前半は自分勝手に早く上がってしまって、CBのパスコースを増やせなかったし、中盤の選手もボールをもらうためにポジションを下げて来ていた」とかみ合わなかった動きを振り返った。
第2戦の相手となるベトナムは、初戦で韓国に0-6で敗れた。4-2-3-1の布陣で左DFのデュイの縦パス、ボランチのアンフによるドリブルの仕掛けから攻撃を組み立てる攻撃スタイルだったが、中盤から前へは思うように進めず、特に後半は韓国のショートカウンターを浴び続けた。日本も先制点を奪って、相手の自滅からもチャンスを作れる展開に持ち込みたい。主将のDF三浦弦太(清水)は「昨日はフリーでボールを蹴られることが何度かあった。まずは、ボールホルダーに対して1人がプレッシャーをかけること。ドリブルで運ばれたときもズルズル下がっていたので、もう少しボールにアタックできれば良かった。ベトナム戦は良いリズムでボールを回せれば、得点も積み重ねられると思う。先制点が大事」と翌日に控えた第2戦のポイントを挙げた。カウンターとセットプレーに注意しながら試合を進めたい。
また、第2戦は暑さが気にかかるところだ。初戦は18時半開始で肌を焦がすような強い日差しは、すっかり屋根に遮られ、ピッチは日陰に覆われた。それでも気温が下がった感じはあまりしなかったが、第2戦は、15時半開始。前半のうちは強い日差しを受けながらの戦いとなる。そして日本の第2戦の直後に行われる中国と韓国の対戦結果も気になる。この試合の結果によって、日本が最終戦で課せられる条件は変わる。しかし、当然、日本がベトナムに引き分けた場合は条件がより過酷になるため、日本には最終戦に弾みをつける勝利が求められる。
(取材・文 平野貴也)★この試合の模様はCSテレ朝チャンネル2で独占生中継!
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