[選手権予選]2年ぶりの全国の夢叶わずも、成長遂げた聖光学院に菅野主将「最高です」:福島
ゲキサカ / 2014年10月13日 2時2分
[10.11 全国高校選手権福島県予選準々決勝 尚志高 1-0 聖光学院高 鳥見山陸]
「守備からカウンターは十二分に選手は出してくれました。内容的には彼らのゲームだったかなと。ナイスゲームですね」。第1シードの尚志高と最後まで渡り合った聖光学院高の山田喜行監督はセットプレーからの一発によって敗れたものの、周囲の期待に応える戦いをした選手たちを「ナイスゲーム」という言葉で讃えていた。
一昨年度の全国高校選手権に初出場している聖光学院だが、今年は総体予選準々決勝で尚志に0-3で敗戦。福島県1部リーグでも序盤戦は3勝4敗と苦しんだ。ただ、リーグ戦ではそこから6勝1敗と巻き返し、その勢いのまま選手権に突入。そして好勝負を演じ、山田監督も「自分たちをしっかり見つめてくれて、弱いところに取り組んでくれた。それがこのゲームに繋がったと思います」と選手たちに感謝していた。
特にチームを引っ張ってきたのがCB菅野駿主将(3年)だ。指揮官は「1年の時に脱臼骨折。入退院を繰り返しながら、2年の時にボルトを入れて、3年の時にボルトを抜いて・・・・・・。元々攻撃的な選手だけど自分の思いを消しながら、チームのために頑張ってくれた。『捻挫、打撲とか、怪我のうちに入らない』と。彼がいてくれたから、このチームになった」と称賛。この日、菅野は最終ラインで最後に足を投げ出すなど必死に守り、リードされた後は攻撃的なポジションに移ってスルーパスを通した。1点差に泣いて敗れたものの、菅野は一緒に戦ってきたチームについて「最高です。それしかないです」と発し、後輩たちに向けては「いろいろあったんですけど、何回も道を踏み外そうになったんですけど、全国行きたいという気持ちでこういうチームになれたと思います。この悔しい気持ちをもって、来年また頑張ってもらいたい」と期待した。
[写真]チームリーダーとして聖光学院をけん引した菅野
(取材・文 吉田太郎)
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