獅子奮迅の活躍も1点に泣いた清水GK櫛引「下を向くことなく」
ゲキサカ / 2014年10月18日 20時24分
[10.18 J1第28節 横浜FM1-0清水 日産]
危機を何度も救った。清水エスパルスGK櫛引政敏は、ゴールマウスを守り続けたが、不運な形による失点で決勝点を献上してしまった。
この試合、序盤から横浜FMに主導権を握られた清水。相手に攻勢をかけられるだけでなく、自らのミスで決定機をプレゼントしてしまうなど、苦しい試合展開を余儀なくされた。しかし、そこに立ちはだかったのが櫛引だった。
前半11分にMF富澤清太郎の強烈なミドルシュートを弾き出すと、同15分にはPA内に侵入してきたMF中村俊輔、同17分にはDFファビオのミドルレンジからのシュートにも反応。さらに同34分にはDF吉田豊のパスミスから招いたピンチで、FW伊藤翔との1対1を制し、またもやシュートをストップした。
「届く範囲にシュートがきていたので、そこは問題なく止められる部分でした。前半は押し込まれる時間帯が長かったですが、しっかり止められたのは良かったと思う」
しかし、後半13分にMF藤本淳吾のシュートがDFに当たってコースが変わり、先制点を奪われてしまう。だが、ここで集中力は切れなかった。その後も最終ラインの裏に抜け出した伊藤やMF齋藤学に決定機を作られるが、「相手が何をやってくるかをイメージしながら、駆け引きをしつつ、自分が飛び出すという形は得意」と語る鋭い飛び出しでシュートを防ぎ続けた。
最少失点に抑えながらも、チームに得点は生まれずに0-1の完封負けを喫し、降格圏からの脱出はならなかった。「今日は0-1で負けましたが、それでも前よりは全体的に調子が良いと感じているので、下を向くことなく連戦でしっかり勝ち点を取っていきたい」。自らがゴールを守り続ければ、必ず攻撃陣がゴールを奪ってくれる。そう信じて、残り6試合での残留を狙う。
(取材・文 折戸岳彦)
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