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[国体少年男子]宮城県が北海道下し、U-16移行後の大会初勝利!!

ゲキサカ / 2014年10月19日 3時35分

 対する宮城は、思うようなつなぎこそできていなかったが、それでもともにキープ力の高いMF齋藤耀之介(仙台ユース、1年)と櫻井にボールが入ると、押し戻して攻撃へのギアを上げた。櫻井が積極的にシュートへ持ち込み、前半30分にはインターセプトから齋藤がミドルシュートを放つ。後半2分には櫻井のキープから右サイドを駆け上がったSB平澤健介(仙台ユース、1年)が上げたクロスをMF舘田晃太(仙台ユース、1年)が合わせた。北海道は10分にMF岩崎航太(札幌U-18、1年)が右サイドをドリブルで破って徳田が決定的な左足シュート。だが、これが枠を外れると、宮城が先制点を奪う。

 後半16分、宮城は右CKのクリアボールを拾った舘田が左足でクロスを放り込む。これをファーサイドで収めたCB上田健斗(仙台ユース、1年)が櫻井へつなぐと、「前半からチャンスはあったけれど決めきれなかった。FWが点取らないと勝てない。シュートまで行こうと思っていた」という櫻井がDFに前を塞がれながらも強引に右足シュートへ持ち込む。この一撃がゴール左隅へ吸い込まれた。

 追う北海道は大きな展開を交えてサイドから宮城DFを切り崩しにかかる。24分に菅の右FKをファーサイドのMF安藤颯太(北海道大谷室蘭高1年)が折り返し、切り返しでDFをかわした徳田が決定的な右足シュートを放ったが、これは宮城DFがブロック。北海道は直後にもMF大山武蔵(札幌大谷高1年)からのラストパスを受けた安藤が左足を振り抜いたが、GK正面を突いた。終盤、連続攻撃を見せた北海道は終了間際にクロスが相手のミスを誘ったが、宮城はいち早く反応した樫崎が蹴り出して試合終了。樫崎は「厳しい時間帯にみんなで耐えきれた、ゼロでおさえられたことが良かった。(自分自身は)集中切らさないように声かけていた。(ミスをカバーし合うことができる)そういうところが取り柄というか、いいところ」という宮城がU-16移行後の大会初勝利を挙げた。

 宮城は今年から宮城県1部リーグにU-16選抜チームが参戦。国体選抜の強化を図ってきた。「フィジカル的に劣っている中で試合して得られるものは多かった。レベルが全然違っていた」(樫崎)というU-18世代の選手との戦いの中でチームは多くのことを学んできた。当初は0-7など大差で敗れていたチームだが、最後は東北地域の強豪クラブ・塩釜FCユースと引き分けるまで成長。そして国体1勝を掴み取った。宮城はまずこの日の勝利を喜び、樫崎が「1日でも長くこのメンバーでやりたいです」という目標をまた叶える。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
第69回国民体育大会「長崎がんばらんば国体2014」特集ページ

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