連敗を止める2ゴールの横浜FC FW黒津「ホッとする時間はない」
ゲキサカ / 2014年10月20日 14時50分
[10.19 J2第37節 横浜FC 3-0 栃木 ニッパ球]
試合の流れを大きく引き寄せた。開始早々から積極的にシュートを放ったFW黒津勝は、良い感触を持って試合に入ることができていたという。「今日の入り方が良かった。自分自身、シュートで終わることができていたし、チームもボールの取り方が良かった」。3連敗中のチームの悪い流れを払しょくする先制点を決めた。
前半10分、セットプレーからMF安英学のシュートが防がれたところを、しっかりと詰めて押し込んだ。「あれで自分としても、チームとしてもスイッチが入った」と振り返る黒津は、前半28分にもMF野崎陽介のスルーパスを受けて、GK鈴木智幸ともつれながらも2点目をマークした。倒れ込む際に、ボールが右足に当たってゴールに転がり込んだ泥臭い1点を「格好悪かったけど、ゴールはゴール。運が付いてくれた」と、胸を張る。
この日の2ゴールで今季通算5得点とし、チーム最多得点者となったが「(ゴール数は)少ないですけど、まだ試合があるし、狙えるチャンスがあると思う」と、手応えを感じている。
栃木戦では、ボールを引き出す回数が多かったことも、その要因だろう。横浜FCの攻撃がうまくいかないときは、最前線の選手がボールに触れずに簡単に跳ね返されてしまう。しかし、この日は黒津が相手DFよりもボールに触る回数が多く、後方の選手に押し上げる時間をつくっていた。
その理由について、黒津は「もらう準備ができていたからかな」と説明する。「前節のビデオを見たとき、自分がボールを引き出せなかったので、そこは意識して、常に動き出せるように準備をしていた。自分もボールを見てしまう傾向があるけど、ちょっと角度を付けるだけで全然違っていたし、事前に相手のマークを外して受けることをちょっと意識しました」と、動きに変化を加えたことを明かした。
自身の2ゴールもあっての3-0の快勝にも、黒津は「連敗を止めることができたけど、ホッとする時間はない」と気を引き締める。そして「この試合で雰囲気が変わるのは、みんな感じていると思う。プレーオフ争いはあまり意識せずに、目の前の試合、目の前の相手に勝つことだけを、ブレずにやっていきたい」と、強調した。
(取材・文 河合拓)▼関連リンク
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