[国体少年男子]取り組んできた成果示す延長2発!新潟県が初の準決勝進出!
ゲキサカ / 2014年10月19日 21時23分
[10.19 国体少年男子準々決勝 新潟県 3-1(延長)宮城県 雲仙市国見総合運動公園多目的芝生広場]
第69回国民体育大会「長崎がんばらんば国体2014」サッカー競技少年男子は19日、準々決勝を行い、00年以来となる4強入りを狙う宮城県と初の準決勝進出を懸けた新潟県が激突。1-1で延長戦にもつれ込んだ試合は新潟が3-1で勝ち、初の4強進出を果たした。
「強いチームと真っ向勝負できるような、前に出て攻撃も自分たちのサッカーが出せるように。強い県と当たってもネガティブにならずに戦えるようなサッカーを本国体でやりたいと思って考えてきました」。延長戦の熱戦を制した新潟の藤田敬三監督(新潟東高)は全国トップレベル相手に自分たちのサッカーで真っ向勝負できるチームを目指してきたという。この日はなかなか発揮することはできなかったが、それでも延長戦では取り組んできた成果を示す2発。「(前後半は)勝負のところだけがフォーカスされたサッカーになってしまった。(延長戦突入前には)『いい舞台でできるんだから、やってきたことをしっかり出してやろうよ』と。勝ち負けというよりも、やってきたことが出るかどうかがポイントでした。結果的に勝ったので良かったと思います」。指揮官は最後に積み重ねてきた「新潟サッカー」を展開して勝ち星も掴んだ選手たちに目を細めていた。
立ち上がりは右オープンスペースへ飛び出したMF楜澤健太(帝京長岡高1年)が右足シュートを放つなど新潟が主導権を掴みかけるが、宮城もFW櫻井敬正(仙台育英高校2年)を起点にタイミング良く右サイドを駆け上がってくるSB平澤健介(仙台ユース)を活用したサイド攻撃で反撃。チャンスを作り返す。ただ先制したのは新潟だった。30分、右サイドからMF榎並洸(新潟明訓高1年)が中央へグラウンダーのパスを入れると、MF堀航輝(新潟U-18、1年)のスルーした背後にいたMF{関口正大主将(新潟明訓高1年)がPAへスルーパス。これで抜け出したMF宮崎幾笑(新潟U-18、2年)が左足で先制ゴールを流し込んだ。流れるようなパスワークから奪った先制点。宮崎は「1タッチ、2タッチで崩しながら空いたスペースを使って、1タッチでいいコントロールできて最後シュートできた。形的にも良かったし、最後決められて良かったです」と会心のゴールを喜んだ。
ただ、ここから活気づいたのは失点した宮城の方。前半アディショナルタイムの36分、左クロスのこぼれに反応したMF齋藤耀之介(仙台ユース、1年)が右足ボレーシュートを打ちこむ。さらに後半3分にはMF大竹海斗(仙台育英高1年)が小回りの利いたドリブルからPAでの連続切り返しでDFをかわしてラストパス。これを櫻井がダイレクトで合わせたがシュートはゴール左へ外れた。宮城は6分にも櫻井が大竹海とのワンツーから左足シュート。9分にも左サイドから切れ込んだMF舘田晃太(仙台ユース、1年)が右足ミドルを打ち込む。そして11分、宮城は櫻井が右サイドへ展開すると、縦に深く切れ込んだ右SB平澤のラストパスを齋藤がスライディングシュートで押し込んで同点に追いついた。
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