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[国体少年男子]3試合連続延長戦勝利!群馬県が9年ぶりの決勝進出!!

ゲキサカ / 2014年10月21日 7時8分

 対する群馬は、後半開始から高沢とFW吾妻怜(前橋育英高1年)を同時投入。すぐに反撃体勢へシフトすると7分、左SB綿引廉(前橋育英高2年)が放り込んだFKを吾妻が競り勝ち、これで抜け出した高沢がキックフェイントでDFを外してから右足シュートをゴールへ流し込む。苦しい展開の中、一発で同点に持ち込んだ。群馬は172cmの浅賀祐太(前橋育英高1年)と169cmの田沼和樹(桐生一高1年)の両CBが非常に出足のいい守り。相手と身体をぶつけながらでもボールを弾き返すと、対人守備の高さを見せた綿引や右SB萩原大河(前橋育英高2年)がサイドの攻防戦で負けずに戦っていた。それでも京都の攻撃力は強力。8分には麻田のパスを受けた三田尻が巧みなコントロールからDFを外してクロスバーを叩く右足シュートを放つ。セットプレーから迎えたピンチをDFの好クリアで逃れるなど、京都も相手に負けじと攻守に集中力高い試合を演じていた。

 そして15分、京都はカウンターから岩崎が中央突破。そして左前方へ出されたパスから縦に仕掛けた田中がPA内でファウルを受けてPKを獲得する。京都に訪れた勝ち越しの絶好機。ただ、キャプテンマークを巻いた田中の右足シュートは群馬GK平田が左へ跳んではじき出す。雄叫びを上げながらチームメートと抱擁する平田。群馬はこのビッグセーブによって明らかに、乗った。京都は20分にもディフェンスラインを攻略した岩崎が抜け出したが、GKとの1対1から放たれた右足シュートは平田がワンハンドでストップ。21分にもMF島村拓弥(京都U-18、1年)のラストパスがゴールエリアに入るが、田中が必死に伸ばした足はわずかに届かない。
 
 群馬は「自分たちは後半に強いチームなので、バックラインからどんどん声を出して守備をしながら攻める。負けたくないという気持ちが大きかったですね。それがチーム一丸となった。負けていなかった」と語るMF大塚諒(前橋育英高1年)や尾ノ上、高沢らが献身的な走り。局面でも負けずに京都に食い下がる。そして延長戦開始から鹿児島戦決勝ゴールのFW落合を投入。京都は2分、落合と同じく延長戦開始からピッチに入ったFW赤間勇斗(京都U-18、1年)の左足シュートがゴール右ポストをかすめ、5分にもPAから赤間が右足シュートを放つ。ただ好機が得点に結びつかなかった京都を群馬が「切り札」のゴールで突き放す。6分、敵陣で相手CBが頭でクリアしたボールを右中間で拾った落合が、「相手が右側にいたので左側にドリブルしてGKを寄せて逆側のコースを狙っていた。昨日も決めていてゴールのイメージもできていた」と左前方へのドリブルで相手DFを振り切って左足シュート。決して強いシュートではなかったが、コースを突いた一撃はGKの指先を抜けてそのままゴール右隅へ吸い込まれた。

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