[選手権予選]ユース取材ライター陣が推薦する「選手権予選注目の11傑」vol.2
ゲキサカ / 2014年10月25日 2時21分
DF後藤勇也(東京・東久留米総合高)
「伝統的にサイドアタックが武器の久留総が誇る大型左SB。元々攻撃的なポジションの出身だけあって、オーバーラップのタイミングとその迫力は抜群。利き足の左足から放たれる直接FKの精度も非常に高い。また、久留総は大型左SBを擁した年に全国を経験しているという“守り神”的なジンクスも」
MF堀田将弘(東京・三鷹高)
「優勝候補筆頭の駒澤大高と対峙した準々決勝では、中盤の底でセカンド回収の鬼となり、チームのジャイアントキリングに大きく貢献した。体を張れる守備が持ち味だが、時折繰り出すミドルパスもカウンターベースの三鷹にとっては大きな武器に。『西が丘をずっと目標にやってきた』が、視線は既にその先を見据えている」
MF石上輝(東京・堀越高)
「1年時からレギュラーとしてチームを牽引してきた絶対的な司令塔。ボトムアップ理論を用いる堀越の中で、チームの戦術や試合中の選手交替はすべて彼が決定権を持つほど、首脳陣からの信頼も厚い。昨年末はケガで出場できなかったリーグの入れ替え戦でベンチから采配を振るい、1部昇格へチームを導いた経験も」
MF小野寺湧紀(東京・修徳高)
「選手権全国ベスト8と躍進した修徳で、唯一昨年からレギュラーを務めるアタッカー。10番とキャプテンという重責を担った今シーズンはなかなか結果が出ずに苦しんできたが、準々決勝では終了間際の決勝ゴールで西が丘行きを手繰り寄せた。その粘り強いドリブルとキープ力は都内随一。『去年、一昨年と全国に出ているので、恥のない結果を絶対残したい』と自身2度目の全国へ闘志を燃やす」
FW雪江悠人(東京・修徳高)
「昨年の選手権はスーパーサブとして全国を経験。今年はケガで離脱していた時期もあったが、「速いというのはやはり魅力」と岩本慎二郎監督も認める抜群のスピードとフィジカルの強さを生かし、2回戦ではハットトリックを達成するなど、大事なゲームでゴールを重ねてきた。ここぞという局面で任されるロングスローも、高さのあるチームにとっては重要なオプションになる」
FW今村優太(東京・東久留米総合高)
「三菱養和巣鴨出身の強靭なフィジカルを有した大型ストライカー。百戦錬磨の齋藤登監督も「自分でガツガツ収めて行ける技量とフィジカルの強さを持っている」と太鼓判を押す。FWには珍しい背番号2は本人の希望とのこと。彼がゴールを陥れるとピッチ内も応援団も一気に活気付く。2番を背負った“灯台”が久留総の進む道を明るく照らす」
FW長島潤也(東京・三鷹高)
「『しっかり守ってからのカウンター』と自ら語るチームスタイルの中で、献身的に前からのプレスを繰り返し、一瞬の隙を見て裏へ抜け出す嗅覚を持つスピード系ストライカー。駒澤大高を退けた準々決勝で見せた80分間止まらないプレスは感動的だった。語り口は穏やかだが『個人的には全国のヤツらと戦ってみて、そこでどれだけ自分が通用するか試してみたい』と静かに野心を抱く」
[写真]土屋氏が推す1人、修徳の10番、キャプテンを務める小野寺
■執筆者紹介:
土屋雅史
(株)ジェイ・スポーツに勤務し、Jリーグ中継を担当。群馬県立高崎高3年時にはインターハイで全国ベスト8に入り、大会優秀選手に選出。著書に「メッシはマラドーナを超えられるか」(亘崇詞氏との共著・中公新書ラクレ)。
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