1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[選手権予選]課題残すも破壊力十分の攻撃で6発圧倒、盛岡商が全国王手:岩手

ゲキサカ / 2014年10月27日 18時36分

 専大北上も2失点目の直後に右クロスから熊谷がヘディングシュート。33分には中村が約40mの距離から放った左足FKが、やや前方に構えていた盛岡商GK阿部翔太(2年)の頭上を襲い、こぼれ球に反応したCB千田瀬成(2年)が決定的なシュートを撃ちこむ。堅守を柱に健闘していた専大北上だが、前半終盤になると、相手の強力ドリブラー、千葉の突破を止められなくなるなど、押し込まれて連続失点を喫してしまう。盛岡商は38分、根子が右中間からクロスを入れると、PAで競った千葉の背後から飛び出してきた大澤が左足ダイレクトで決めて3-0。さらに40分には三上の右クロスを根子が頭で叩き込んで4-0で前半を折り返した。

 後半、右MF工藤をボランチに移して吉田と工藤が攻撃のリズムをつくった盛岡商は13分、左中間の千葉から工藤、大澤、そして広がった最終ラインの間に割って入ってきた千葉へとつなぐ鮮やかなパスワークから千葉が5点目。専大北上は後半も中村の左足FKがゴールを襲い、齊藤がPAでDFをかわすシーンもあったが、得点を奪うことができない。逆に盛岡商は後半アディショナルタイムにも右SB鷹羽大輝(3年)のグラウンダーのクロスを千葉がスライディングシュートで決めてゴールラッシュを締めくくった。

 盛岡商は経験豊富な3年生アタッカー陣に加えて夏の全国総体でメンバー外だった2年生MF渡邊翔が中盤で存在感を高め、1年生CB谷地朝日が安定感高い守りを見せるなど下級生の突き上げもある。特に攻撃の破壊力は全国でも有数と言えるほどだが、太田監督は「どちらかというと点数を取ってリズムつくっていくチームなので、取れなくて簡単に点取られるのがある。プリンス(リーグで)最後連敗したのは、取れなくて自滅してというのが続いていた」と指摘する。上位進出が期待された全国総体も鹿児島実高との伝統校対決で2-0から逆転負け。またプリンスリーグ東北ではリーグ3位タイの55得点(18試合)をたたき出した一方で8月以降の6試合で28失点と課題を残している。

 昨年、遠野と対戦した選手権予選決勝も思い通りの戦いができないまま1-2で敗れているだけに小澤は「前半も、後半も、序盤でディフェンスラインがしっかりして点を取られないこと。そうすれば前が取ってくれる」と誓い、根子は「前は取れる時にとる。後ろもプリンスは安定していなかったんですけど県大会は安定している。全員で取って全員で守る。キャプテン(澤口)が怪我で出れていないので、戻ってくるまで頑張ろうと言っている。チーム一丸となって、優勝することだけ考えて、一つひとつのプレー大事にすること。応援してくれる3年生、2年生、1年生いるので必ず勝ちたいと思います」。過去の苦い敗戦をもう繰り返さない。決勝では自滅することなくゴールと白星を掴んで、全国でその破壊力を示す。

[写真]盛岡商はCB小澤の2得点など6-0で快勝

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設】高校選手権2014

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください