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[選手権予選]粘って3度勝ち越し、名門・遠野が花巻東退けて決勝進出:岩手

ゲキサカ / 2014年10月27日 22時54分

 花巻東は谷村が会場を唸らせるようなパスを何本か通し、ドリブルでも存在感を示したが、チームが乗り切れない。それでも就任1年目の白瀧慶監督が「前半の部分をなかなか修正できなかったのが一番(の敗因)。ただ、後半は素晴らしいゲームだったと思う」と振り返ったように後半、花巻東はMF小田島大河主将(3年)や谷村を軸に徹底してショートパスをつないで持ち直す。そしてエース谷村の距離の長いループシュートやスルーパス、FW鈴木翼(2年)のスピードを活かした攻撃で遠野ゴールを脅かした。

 そして17分、右クロスをファーサイドで戸来が身体を張って競ると、こぼれ球を鈴木が押し込んで同点に追いついた。再び勝ち越しを狙う遠野はスペースを活かした攻撃から須藤がフィニッシュへ持ち込むが、士気上がる花巻東も21分に戸来の右クロスにMF木村威哉(3年)が飛び込むなど一気に逆転を目指す。また花巻東はCB下村康貴(3年)中心に何とか相手の攻撃を凌いでいたが、それでも長谷川監督が勝利への鍵としていた運動量と切り替えで上回った遠野は24分、須藤のラストパスで抜け出した小笠原がGKとの1対1から右足シュートを決めて勝ち越した。

 終盤メンバーを入れ替えながら必死の反撃を見せる花巻東に対し、遠野はMF杉山航平主将やGK菊池至(ともに3年)を中心にしっかりと跳ね返していく。それでも花巻東はアディショナルタイム突入後の43分、ゴール正面の位置でFKを獲得。キッカーの谷村が放った高速FKがゴール左を捉えたが、ここは遠野GK菊池が「隅っこに速い弾道で来るというのは分かっていた。蹴る瞬間、少し軌道が見えていた。後は思い切って飛ぶだけでした」とビッグセーブ。直後のCKも遠野ゴールを破ることはできず、名門が新鋭の挑戦を退けた。

 遠野は2年連続の全国まであと1勝。ただ、その前にこの1年間で2敗しているライバル、盛岡商が立ちはだかる。だが、小笠原は「個々はあまり強くないので全員でハードワークして勝っていきたい」と誓い、菊池も「今年は去年ほど個人個人が上手い訳ではないので、コンビネーションとか粘り強さを出したい。新人戦、高校総体と負けているのでその雪辱を晴らして、去年の先輩たちは全国行っているので2連覇目指して、全国に再挑戦できるように勝ちたいです」と宣言。最大のライバルを今度こそ打ち倒して、今年も選手権切符を掴む。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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