[選手権予選]花巻東、山形MF兄に持つ注目MF谷村中心に攻めて2度追いつくも涙:岩手

ゲキサカ / 2014年10月28日 7時37分

[選手権予選]花巻東、山形MF兄に持つ注目MF谷村中心に攻めて2度追いつくも涙:岩手

[10.25 全国高校選手権岩手県予選準決勝 花巻東高 2-3 遠野高 盛岡南公園球技場]

「10番の谷村君の出来次第かなと思っていました」。花巻東高との準決勝後、遠野高の長谷川仁監督は安堵した表情で振り返った。後半アディショナルタイム、相手の2年生MF谷村海那が放った右足FKがゴールを捉える。ただこれはGK菊池至(3年)が素晴らしい反応でストップ。3度目の同点ゴールは許さなかった。長谷川監督は「(谷村は)ドリブルとFKはもっていますので。最後良くGKが良く防いでくれました」と同点弾を阻止した菊池に感謝していた。

 敗れたものの、谷村と花巻東は印象的な戦いを見せた。モンテディオ山形MF谷村憲一を兄に持つ谷村についてはJ1クラブの強化担当者も注目していたが、180cmの大型MFは懐深く、フィジカル能力の高さも活かしたドリブルと相手の急所へピタリとつける長短のパスで奮闘。DF2人相手にも簡単にボールを渡さない。そして、前半12分に柔らかい右クロスをファーサイドでフリーのMF戸来雅也(2年)に通して同点ゴールをアシストしたほか、アイディアあるスルーパスやループシュートで会場を沸かせた。

 花巻東は白瀧慶監督が「(谷村も)チームの中のひとりという心がけ」とその谷村だけに頼ることなく、スキルフルなチームをつくってきた。前半は慌ててボールを蹴り出してしまうシーンが散見されたが、後半はショートパスによる組み立てを徹底。指揮官も「後半は素晴らしいゲームだった」と振り返る試合を展開した。そして流れを掴んで迎えた後半17分にFW鈴木翼(3年)が同点ゴール。だが、24分に三度勝ち越されると、終盤は運動量が落ちて追いつくことができなかった。

 先発に6人が名を連ねた2年生中心に来年、全国大会初出場に再挑戦する。白瀧監督は「相手のプレッシャーに対してどう判断できるか。最後の方に足攣った子もいたので、もっともっとフィジカル的な部分、それと素早く攻撃を行える、判断の速いプレー、そういったものを突き詰めていきたい」。怪我の痛みもあってか、ピッチにひとりうずくまって涙を流し続けた注目MF谷村中心に、来年歴史を変える。

[写真]存在感あるプレーで花巻東を引っ張った谷村

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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