[選手権予選]26年間指揮した前任校から金星!大森監督率いる仙台城南が王者・東北撃破!:宮城
ゲキサカ / 2014年10月29日 7時42分
[10.26 全国高校選手権宮城県予選準々決勝 東北高 1-2 仙台城南高 宮城県サッカー場]
26日、第93回全国高校サッカー選手権宮城県予選準々決勝が行われ、昨年度の優勝校である東北高と仙台城南高との一戦は、仙台城南が2-1で勝利。聖和学園高と戦う準決勝へ進出した。
83年から26年間東北高の指揮を執り、MF今野泰幸(現G大阪)を擁した00年度に全国8強へ進出するなど6回の全国高校選手権出場を果たしている名将・大森貞夫監督。その大森監督が09年から率いる仙台城南が、番狂わせを起こした。試合終了の笛とともに青色のユニフォームが歓喜の輪をつくる。「本当にもう限界ですね。120パーセント出してくれましたよ。これで負けてもボクは本当に悔いがなかったし、ダメだというところまでよくやってくれたと思います」と大森監督。そして「こんなに早く(東北に勝つことができる)とは思わなかったですけど。(今年、前評判がそれほど高くなかった東北に)喝を入れる意味でも勝って、目を覚まさせてあげたかったですね。このレベルでも上叩けるというのを見せたかった」。前任校への思いを口にしながら、快挙を成し遂げた仙台城南イレブンの姿に目を細めていた。
大森監督が選手に伝えたのは「(負けても)泣いたりするな」ということ。やり残したことがないくらいに、涙も出ないくらいにピッチで戦い抜くことを求めた。それを選手たちが“120パーセント”の力で表現した。前半、MF庄司龍世(2年)が蹴った「いいボール蹴りましたね。あのボールじゃないと入らないですね」(大森監督)という左FKをDF駿河拓弥(3年)が頭で合わせて先制ゴール。東北は司令塔のMF渡辺巧(3年)や10番MF土塩勇気(3年)をはじめ、昨年度の全国大会で先発を経験したメンバー9人がこの日も先発としてピッチに立っていた。その東北が反撃を展開するが、仙台城南は「精神的にはまだまだだけど、ヘディングはJクラス」(大森監督)というDF大山界人(3年)中心に駿河、DF鈴木風槻(3年)らが相手の攻撃を跳ね返し、両ワイドの選手もカバーリングを徹底。得点を許さない。
そして1-0とリードしたまま迎えた試合終盤、カウンターからスピードに乗ったドリブルでPAへ侵入した10番FW阿部悠佑(3年)がファウルで倒されてPKを獲得。これを「先輩がつくってくれた絶好のチャンスだったので、必ず決めたいと思って決めました」という2年生の左MF田村丈一郎が左足で左隅へ決めて2-0と突き放した。2点ビハインドでも諦めない東北は後半アディショナルタイム、渡辺が右中間から左足FKをゴール右隅に決めて1点を返す。この後、仙台城南は最後の望みをかけて前線にロングボールを入れたが、集中力を切らさずに跳ね返した仙台城南が白星を掴んだ。
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