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[選手権予選]今年茨城2冠の水戸商、エース投入から怒涛の7発で健闘・東洋大牛久をねじ伏せる

ゲキサカ / 2014年10月30日 22時56分

 1点奪われていればどう転んでいたか分からない展開だった試合は、あっという間に茨城を代表する名門校へと傾いた。水戸商は19分にもMF谷田部晶(1年)の右クロスをファーサイドで頭で合わせた菊池がハットトリックを達成。23分には中央から菊池、尾亦とつなぐと、尾亦のラストパスでDFと入れ替わるように抜け出したMF奥山航(3年)が右足シュートを決めた。そして28分には右サイドから尾亦がPAへ切れ込むと、これをサポートした奥山が右足シュートを決めて6点目。直後には左サイドを縦に仕掛けた尾亦が深い切り返しでDFを外して右足シュートを畳み込む。菊池は「前半凄いディフェンスが耐えてくれた。ボール回して相手を疲れさせて、後半選手交代で一気に前へという自分たちのプランがあって、そこが上手くハマったと言う感じです」。耐えたディフェンス陣と当たった戦略、そして「空気が変わったのは、アイツが何か持っていると思う」と佐藤誠一郎監督が讃えたエース尾亦の存在。後半、2冠獲得の実力を十分に示した水戸商が健闘・東洋大牛久をねじ伏せた。

 課題もある。後半10分過ぎからの大量7ゴールによって快勝したものの、佐藤監督は「シンプルにショートカウンターじゃないけれど、その中で点数を獲れるのは自分たちの形なのでそれは良かったです。揃えば自分たちのサッカーになるんだなと思いましたけれど、最初のメンバーでも行きたかった」と前半から得点を重ねられなかった点を指摘した。水戸桜ノ牧との準々決勝ではゴール前の崩しなどより向上させなければならない。ただ、2冠獲得後の総体予選準々決勝で鹿島学園高に敗れている選手たちに油断はない。尾亦は「新人戦、関東ってチャンピオン取ってきたのに、インターハイでベスト8で負けてしまった。選手権ではチャレンジする心を持って取り組んでいる。インターハイでは慢心があったと思ったので、選手権ではチャレンジする気持ちが強い」と説明し、菊池は「自分たちの持ち味であるランニングから1.5列目を使ったり、サイドを使ったりというショートからワイドへの攻撃。ランニングを活かして貪欲にゴールを狙っていく。(今年は)5冠目指してやってきたけれど、インターハイで全国を逃して、目標は選手権全国に切り替わっている。何としても全国行きたいです」。優勝争いの本命と目されながらも苦杯を喫した夏の悔しさは、優勝して必ず晴らす。

[写真]後半11分、水戸商は尾亦が先制の右足シュートを叩き込む

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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