[MOM1173]第一学院DF西村達也(3年)_僅差の戦いで攻守の主役に
ゲキサカ / 2014年10月31日 7時44分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.29 全国高校選手権茨城県予選3回戦 第一学院高 1-0 常総学院高 ツインフィールド]
この日、第一学院高は我慢を強いられる展開だった。その中で179cmのCB西村達也(3年)はゴールと無失点勝利というふたつの重要な役割を果たして勝利をもたらした。前半28分にはCK後の混戦から値千金の先制ゴール。「立ち上がりずっと押し込まれていて、後ろ的にずっと点を欲しいと思っていた」という状況を自らの一撃で打破すると、その1点をチームメートたちとともに守り抜く。佐々木将貴監督も「蹴り込まれることが多い中、切らさずにやっていた。きょうは頑張ってくれましたし、勝ちたい気持ちが伝わってきた」と讃える攻守でチームを救った。
下館工高との初戦は相手のロングボールに対する対応に課題を残して2失点。だが、この日は「落とさずにヘディングで跳ね返すことと最後まで粘り強く戦うこと」というテーマを完遂してみせる。常総学院は早い段階で前線にボールを放り込み、パワーのある攻撃をしてきていた。相手の攻撃する時間が長く、ミスも許されない展開。ただ、この1年間、ボランチとCBを務めながら最終的にCBに定着した西村は集中力を切らすことなく、ロングボール、クロスをPAに落とすことなくしっかりと頭で跳ね返す。
そして「味方の長所を活かしたり、相手の長所と潰したりすることをいつも考えている。相手の利き足とかで対応考えて。自分、足遅いので距離とか考えて対応している」という西村は、スペースへのボールに対しても素早い準備から対応してクリア。本人も認める通り、決して身体能力は高くないが、その準備の良さと気迫溢れる動きによって、ピンチになる前の段階で相手の攻撃を潰し、完封勝利につなげた。
「厳しい試合になると最初から思っていた」という難敵・常総学院に勝利。目標を「優勝」に掲げるCBはチームのために、この日のように我慢強くゴールを守り続ける。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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