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[選手権予選]日本一に近づくための強化、山梨学院が古豪振り切り全国王手:山梨

ゲキサカ / 2014年11月4日 16時0分

 ただ甲府商も食い下がる。原の高さや小川の個人技など山梨学院の個々の高さ、巧さ、そして山梨学院得意のサイド攻撃で打開されるようなシーンもあったが、DF伊藤脩斗(3年)を中心にコンパクト且つ球際の厳しい守り。ミスの目立つ山梨学院の横パスをカットしたほか、PAでの危機も好セーブを連発した中澤に支えられて切り抜けて行く。そして非常に落ち着いたボールコントロールを見せる伊藤と名取を軸とした攻撃で対抗。GKのパントキックを収めた名取が一気に左足シュートへ持ち込むシーンもあった。

 山梨学院は後半10分、相手ハンドで獲得したPKを小川が右足で決めて2-0。ただ17分、自陣中央でミスからインターセプトされると、甲府商のカウンターがさく裂する。甲府商はMF内田佑歩(3年)が右サイドへ捌くと、名取がゴール方向へのドリブルからグラウンダーのクロスボール。これにファーサイドから走りこんだFW橘田郁弥(3年)がスライディングシュートでゴールへ押し込み、1点差とした。MF大場祐樹(3年)が中盤で存在感を発揮し、注目CB渡辺剛(3年)が圧倒的な高さを見せた山梨学院だったが、ミスから痛恨の一撃を食らってしまった。

 同点に追いつきたい甲府商は29分に橘田が前線で競り勝ち、名取がPAへ落ちたボールに反応。また伊藤のドリブルや交代出場のMF照井拓人(3年)の左足クロスで同点機をつくろうとする。だが反撃を封じた山梨学院は37分、鋭いターンでDFのマークを外して抜け出したMF伊藤大祐(3年)がMF多田倫浩(3年)からのスルーパスを右足ダイレクトでゴールへ流し込んで3-1。準決勝進出を決めた。

 全国屈指の実力を持つ山梨学院だが、過去2年の選手権はいずれも予選敗退。山中は「本当に、選手権というのは夏の悔しさの借りを返すところ。過去2年、先輩たちの悔しさをスタンドで見ていた選手もいるし、ピッチに立って感じた選手もいるんで、その悔しさを決勝でぶつけて、どんなに泥臭くても、どんな形でもいいので勝って全国に行きたいです」。目の前にある、最も大事な県決勝を乗り越えて、3年ぶりの全国選手権でもう一度日本一に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」特設ページ
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2014

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