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[選手権予選]帝京三が延長戦で日本航空に勝利!山梨連覇に王手

ゲキサカ / 2014年11月5日 5時38分

 試合は1-1のまま延長戦へ突入。その前半4分、左サイドでボールをもった帝京三の土屋が「(GKが飛び出してくるので)延長入るときにスタッフから『クロスを狙わずにゴールに向かって思い切り蹴れ』と言われていた」とゴール方向へのクロスを選択。これがDFに当たってGKの頭上を越える。「ちょっと足に当たって狙いとずれていたけれど」(土屋)という一撃をファーサイドから飛び込んだ交代出場の小山が難なく右足で押し込んで帝京三が勝ち越した。

 後半終盤から小山、MF塚越隆成、FW梅田隆次と立て続けに2年生アタッカーを投入していた帝京三はこの後、スピードのある塚越らが決定機を連発。佐野やMF杉浦大介(3年)の好守に支えられて2年生たちが躍動する。だが、3点目を阻止した日本航空は延長後半6分にビッグチャンスを迎える。ロングボールにタイミングよく飛び出した赤石が決定的なヘディングシュートへ持ち込んだが、帝京三は飛び出した平良が何とか手に当てると、こぼれ球に反応した日本航空MF佐藤和斗(1年)の左足シュートも平良がブロック。熱戦を制した帝京三が連覇へあと1勝とした。

 帝京三の決勝の対戦相手は夏の総体予選決勝で0-1で敗れている山梨学院高。ともに今夏の全国高校総体では16強へ進出したが、予選決勝では完全に試合を支配されて敗れている。それだけに相良和弘監督は「(夏は)守って終わっちゃったんで。守備してどこまで前にボールを運べるシーンがつくられるかどうか。インターハイ経験して夏からどれだけ成長できたか。今度は守ってばかりだと終わっちゃうんで、どこかで行かないといけない。行くだけのパワーが果たして付いているのか、付いていないのか」。そのパワーが付いているのかの問いに指揮官は「付いてなきゃ困ります。付いていると思ってやります」と決勝を見据えた。

 選手たちには専修大や法政大、中央大といった大学生との練習試合を重ねてスピード、フィジカルの部分の経験を積んできたという自負がある。ライバルを倒すための準備は十分にやってきた。佐野は「夏のインターハイで何にもできなかったという感じだったので、選手権では何もやらせないくらいやっていければと思います。学院も相当強いので、自分たちのサッカーができるか分からないですけど、みんなで弱いところとか見せないで、相手がビビるくらいやっていきたいです。1点決められてもここ最近は返せるようになって、守備とか球際とかインターハイ負けてから結構変わってきている」と自信を見せる。またゲーム主将のDF佐藤康二郎(3年)も「(自信は)ありますね。正直、自分らその後に走ったという面もありますし、気持ちの面も一回経験しているので、どういう選手がいるか分かっている。対応できやすいという部分もある。自分ら準備してきたっていう自信はあるので、それを糧にして勝ちたいです」と力を込めた。ライバルとの差を詰め、追い越すことができたのか。11月8日の決勝で証明される。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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