愛弟子をイジりながら初タイトルを喜ぶG大阪 長谷川監督「新しい時代の始まり」
ゲキサカ / 2014年11月8日 18時5分
[11.8 ナビスコ杯決勝 広島2-3G大阪 埼玉]
現役時代にナビスコ杯を1度、天皇杯を2度制していたガンバ大阪の長谷川健太監督だったが、指導者に転向してからは、あと一歩タイトルに届かなかった。清水時代はナビスコ杯で1度、天皇杯で2度、決勝まで勝ち進みながらも準優勝に終わっていた。
4度目の決勝となった8日の広島戦も、前半のうちにFW佐藤寿人に2ゴールを決められる苦しい展開となる。長谷川監督は「なんなんですかね。0-2になったときは『持ってねーな』と思いました。『また岩下か』と思ってですね」と、先制点につながるハンドの反則をした愛弟子の名前を挙げて苦笑した。
DF岩下敬輔は、長谷川監督が指揮を執っていた清水でもプレーし、2012年途中にG大阪へ期限付き移籍。長谷川監督とともに、3度の準優勝を経験していた。岩下は、この日の主審である西村雄一氏が笛を吹いた試合で、過去3度退場しており、試合前に長谷川監督は「岩下には言い聞かせましたので、どうかレッドカードだけは勘弁してください」と言いに行ったという。しかし、お願いの甲斐もなく、岩下は前半19分にPA内でハンドを取られて、PKを決められると、同35分にもクリアーミスから痛恨の追加点を招く。
「(西村主審に)お願いして試合に入ったのですが、早々にPKを取られて…。その後もテンパって、クリアーミスとかしてくれまして。0-2になったときは厳しいゲームだなと思いましたが、そこから遠藤、今野がしっかりチームをまとめてくれたのが大きかった」
2点を先行されたG大阪だったが、前半38分にFWパトリックのゴールで1点を返すと、後半にも2ゴールを挙げて逆転する。終盤は岩下を中心とした最終ラインも踏ん張りを見せ、3-2で逆転勝利。長谷川監督は、初めて指揮官としてタイトルを獲得した。
これまで数々のタイトルを獲得してきたG大阪は、長谷川監督の下で世代交代を進めている。「今回のメンバーで前回のナビスコ杯優勝経験者は、明神(智和)と遠藤(保仁)だけ。今野はF東京で優勝していますが、岩下は決勝で負けた」と、再び愛弟子をイジり、「ほとんど新しい世代の選手がピッチに立った。そういう選手たちが勝つことで、自信を付けて行くと思いますし、最高の形でこの大会を終えることができたのは、ガンバにとって大きな財産。ここからまた新しい時代の始まりと言っていいと思います」と、今後につながるタイトルに目を細めた。
(取材・文 河合拓)▼関連リンク
ナビスコ杯2013特設ページ
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
PK成功後は後続を支え、雨中の大歓声をさらに煽った横浜FM水沼宏太「鳥肌立つくらい良かった」
ゲキサカ / 2024年4月25日 5時20分
-
今アジア杯初勝利のフットサル日本代表、FP平田がバク宙ゴールパフォで晴らした「モヤモヤ」
FOOTBALL ZONE / 2024年4月21日 11時30分
-
G大阪“ポヤトス采配”が的中、「浦和は脅威」と実感も…アウェー埼スタで決勝弾奪取の背景
FOOTBALL ZONE / 2024年4月20日 20時30分
-
「こんないいチームがなぜなくなるのか」という悲しみと怒り…25年前に消滅した横浜フリューゲルス「最後の夜」
プレジデントオンライン / 2024年4月15日 15時15分
-
なでしこジャパン、3決ブラジル戦は1-1ドロー→PK戦突入 まさかの3連続失敗…4位で大会終了
FOOTBALL ZONE / 2024年4月10日 7時15分
ランキング
-
1衝撃事実!大谷翔平MVPの可能性はほぼゼロ 元番記者3人が断言「ベッツの方が上」
東スポWEB / 2024年5月8日 11時9分
-
2「なんでポケットに札束が?」大谷翔平、「ザ・ニューヨーカー」表紙イラストで登場 いったい何を表現?
J-CASTニュース / 2024年5月8日 16時38分
-
3大谷翔平 2打数無安打で自身初の4戦連発ならず チームは5連勝で貯金は今季最多の12
東スポWEB / 2024年5月8日 14時35分
-
4大谷翔平「絶対無理」遊撃できる?の質問に即答…でも本職ベッツからの意見は違っていて
スポーツ報知 / 2024年5月7日 12時17分
-
5広島・新井監督 追加点阻んだ「名手」菊池の超絶守備に驚嘆「スゴいとしかいいようがないプレー」
スポニチアネックス / 2024年5月8日 23時6分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください