2ゴールで9試合ぶり勝利をもたらした岡山FW押谷「やっと勝てた」

ゲキサカ / 2014年11月9日 23時10分

2ゴールで9試合ぶり勝利をもたらした岡山FW押谷「やっと勝てた」

[11.9 J2第40節 横浜FC 0-2 岡山 ニッパ球]

 気持ちのこもった一言だった。ファジアーノ岡山は、9日の横浜FC戦に2-0で勝利し、リーグ戦で9試合ぶりの勝利を収めた。この試合で2ゴールを挙げて、チームを勝利に導いたFW押谷祐樹は「やっと勝てた」と、ホッとした表情を見せた。

 9月14日の松本戦(2-1)以来、約2か月勝利から遠ざかっていたチームは、この日も劣勢を強いられる。横浜FCにボールを保持されながらも、なんとか最終ラインを中心に踏ん張った。その中で前半38分、押谷はMF田所諒から左サイドでボールを受けると、味方のオーバーラップによって、相手マークが外れるのを確認。中央のスペースへドリブルでボールを運んで行き、右足を振り抜いた。

「前を向いたら、上手く中に切り込めたので、構わずに打ちました。得意な位置でしたし、開始早々もあの位置から打てていたので、良いイメージで打てました。ボールをもらったときに前を見て、中に切り込んだときには『打とう』と決めていました」

 横浜FCのMF寺田紳一はシュートの弾道を見て、ボールが枠外へ飛んで行くと思ったという。しかし、「若干、地面も蹴っていた部分もあったのですが、うまく飛んで行ってくれました。狙ったわけではなかったんですけど」と笑う押谷のシュートは、ゴール隅に決まった。

 この1点の影響は大きかった。岡山の影山雅永監督は「苦しい時間帯を乗り越え、選手たちが再び勇気を持って戦えるようになった大きなゴール」と、チームメイトを鼓舞した1点だったと話す。一方、試合の主導権を握っていた横浜FCは、この失点後に明らかに気落ちして動きが悪くなった。

 ただし、ゴールを決めた押谷自身は、満足していなかった。「僕が点を取った試合は、しばらく勝てていなかった。今までも1点先に取っていたのに、アディショナルタイムに追いつかれたりしていたから、1点だけでは絶対に足りないと思っていた」と、追加点を狙っていた。

 ストライカーとしてゴールを狙いながらも、押谷は守備面でも貢献した。最前線から戻って横浜FCのボール保持者にプレスをかけ、後方の選手の負担も軽減。「彼がプレスバックをし続けてくれて、後ろの選手を引っ張ってくれた。労をいとわずに続けてくれた」と、影山監督も賛辞を惜しまない。

 そして、その献身性が2点目を産む。後半34分、横浜FCのMF松下裕樹が最終ラインでボールを持ち、足を滑らせてしまう。プレスに行っていた押谷は、こぼれ球を回収し、GKとの1対1を確実にゴールに沈めた。チームのために走り続けた結果、「シュートしたときは足がつっていた」と話すが、スコアボードには勝利を決定付ける1点が刻まれた。

 その後、岡山はエースが挙げた2ゴールを守り切り、無失点で勝ち点3を記録。プレーオフ進出に望みをつないだ。頼れるエースは、「残り2つ、僕たちは勝つしかない。後がない状況だけど、最後まであきらめずにやる。特に次はホーム最終戦。昨年のホーム最終戦は残念な結果になっただけに、戦う姿勢を見せてやっていきたい」と、次節の熊本戦を見据えた。

(取材・文 河合拓)▼関連リンク
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