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ゲキサカ / 2014年11月10日 9時29分

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.9 全国高校選手権石川県予選決勝 星稜高 4-0 遊学館高 金沢市民]

 石川県予選を通じて全試合に星稜高のスタメンで出場し、この試合でも存在感を見せたのがU-16日本代表MF阿部雅志だ。彼の持ち味はアジリティを活かしたドリブルである。しかし、序盤から試合の主導権を握った星稜の中で、「試合の流れ的に自分が仕掛けるよりは繋いでいったほうがいいのかな、というのが自分の頭の中をよぎったので、今日はあまり自分を出さずにやっていました」と本人が語るように、バランスを見ながらシンプルにボールを捌き、攻撃の起点となることに徹した。それでも後半は、遊学館高が前から攻勢を仕掛けてきたことから、中盤の空いたスペースをドリブルで切り裂くシーンも増加。「左サイドの(宮谷)大進君がオーバーラップをして、どんどん相手の背後を狙ってくれていたので、自分も背後は狙いますけど中に入っていきました」(阿部)と、状況に応じて変幻自在なプレーを見せたところに成長の足跡を感じさせた。
 
 そんな成長を見せる阿部も「自分が縦に仕掛けることを相手に植え付けながら、自分が主導権を握ることを意識しています。外で仕掛けることや、中に入ってポゼッションをすることで相手を惑わせる事を意識しています」と、現在のプレーに手応えを感じている。
 
 また、10月にU-16日本代表としてAFC U-16選手権に出場したことも現在の成長に繋がっている。「サッカーに対する姿勢が変わりました。『止める、蹴る』の基本部分や、常にパスコースを作ることを意識して、ボールを持っていない時のポジショニングを意識するようになりました。気持ちの部分でも、世界大会に出たことで落ち着いてプレーができるようになったのと、精神的にも毎日努力することができているので成長したのかなと思います。また、ずっとサッカーのことを考えていたので、自分と向き合う時間を取れたことも大きいと思います」と語るように、アジアでの戦いを経験したことで技術的にも、精神的にも一回り大きくなった。これらがコンスタントに活躍を見せることができるようになった要因になっている。

 結果として石川県予選では安定したパフォーマンスを見せ大会MVPにも選ばれた。その点に関しては「(MVPを)取れたことはびっくりしています」と謙遜したが、日々の努力の賜物と言える。世代別代表に選ばれるようになってから、取り組んでいる体幹トレーニングも効果として現れてきた。継続してやり続けることの大切さを誰よりも知っているのかもしれない。

 昨年も1年生ながら選手権準優勝を経験した。しかし、その姿をベンチから見守ることしかできなかった。主力となった今年こそは自分の力でその舞台に立ってみせる。「相手にとって怖い選手になれるようになりたい。『コイツにボールを持たしたらあかん」と思われたいです」と語る、星稜のプレーメーカーは選手権へ向けて努力を継続する。
 
(取材・文 松尾祐希)▼関連リンク
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連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2014

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