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[選手権予選]ニンスタ初開催のファイナル、3年生大半引退の夏の王者・松山北が前評判覆す愛媛制覇!!

ゲキサカ / 2014年11月10日 21時7分

 迎えた後半3分、我慢強い戦いを見せていた松山北に歓喜の瞬間が訪れる。左サイドで田中がMF村上正憲(3年)へスルーパス。済美DFがスライディングで処理しようとしたが、これを上手く足にかけた村上正が入れ替わって独走する。そのままPAまで持ち込んで右足で先制ゴールを流し込んだ。村上正は右手を突き上げたままスタンドの応援団の下へ。試合前の決起集会が動画配信サイトなどで注目されている松山北の応援団が、「応援の力があってこその北高のサッカーだと思っている。ゴールを決めた時はいつも応援団のところに行っています」という3年生MFとともに、ニンスタで舞った。

 ただ試合は簡単には終わらない。より圧力をかけてきた済美の攻撃を松山北は受ける展開となった。個々で上回る済美はドリブルで打開し、福本拓やMF末光奨(3年)がシュートを打ちこんでくる。それでも松山北は夏井や上東が何とかボールを足に当て、無失点のまま試合を進めて行く。特に後半半ばからは藤岡やMF柳田悠希(2年)が一発のスライディングタックルで相手の突破を仕留めたり、田中や村上が相手のキックをチャージするなどビッグプレーが次々と出るなど、松山北の勢いがどんどん増していくように感じた。済美は終盤もシュートまで持ち込んでいたが、後半アディショナルタイムにFW曽根晃太(2年)が放った左足シュートもGK正面を突くなど得点できず。そして「(夏の王者としてではなく)史上最強のチャレンジャーとして愛媛をもう一度獲る、というのを大きなスローガンとしてあげていた」(村上正)という松山北が歓喜の雄叫びを上げた。

「相当苦しみましたね。3年生の残像が凄く大きかったですし」と振り返る渡部監督も「この1か月で凄く成長したので、一人ひとりは大したことないんですけど本当にこの1か月でいいライバルに恵まれて、選手たちが凄く成長したのが分かった」と認めた成長。メンバーが大きく入れ替わり、夏の王者に対する大会前の前評判は厳しいものだった。その中で日替わりのヒーローが飛び出すなど一戦一戦成長し、引退した3年生たちとともに評価を覆した松山北の戴冠だった。

[写真]後半4分、松山北は村上正(14番)の先制ゴールを喜ぶ

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」特設ページ
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2014
 

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