1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[選手権予選]名将・小嶺総監督も認める姿勢、長崎総科大附が4-0勝利で3連覇王手:長崎

ゲキサカ / 2014年11月25日 21時20分

 長崎日大も後半立ち上がりに同点機を掴んだ。6分、敵陣でのインターセプトから馬場が右前方へスルーパス。山田の右足シュートのこぼれ球をFW田原伊織(3年)が右足で叩く。だが、シュートは外側のサイドネット。長崎日大は9分にもカウンターから右SB松林潤也主将(3年)のグラウンダーのアーリークロスがPAに入る。絶妙なボールに交代出場のMF岩永聖弥(3年)が決定的な形で飛び込んだが、わずかに合わせることができず、追いつくことができない。

 反撃を受けた長崎総科大附だったが、安藤やベンチの期待を上回るプレーを見せた左DF高倉拓紀(3年)らが、ゲームを落ち着かせる。そして小嶺総監督が「今まで怪我が多くてさっぱりダメだったけれど、最近良くなったから出してみたら当たったね。きょうみたら動きよるね。シャープだよね」と評した日野や、「しっかりやっていますね。よう、やりよる。ミスも多いですけど、大したもんですよ」と讃えた1年生DF伊原虎之介といった下級生も躍動。そして31分、交代出場のFW國場剣聖(3年)の左足シュートのこぼれ球を日野が押し込むと、37分には國場の左クロスをファーサイドの洪が右足で押し込んで3-0と突き放した。

 長崎総科大附は40分にもポジションをボランチに上げていた伊原がループシュートを決めて連覇へ王手をかけた。前日の国見戦では2度追いつかれてPK戦の末に、辛勝。GK松村優太郎(2年)は「決めた後の集中力がなかった。でもきょうはきのうより球際とかしっかり行けたし、みんな勝ちたいという気持ちが強かったと思います」と頷いた。総体予選でPK戦の末に敗れた長崎日大にきっちりと借りを返して見せた。

 名将が認めた取り組みの姿勢。安藤は「夏休みとか、『昔の国見とかに比べたら全く』と小嶺先生にも言われるんですけど。やってきた部分はどこの高校にも負けない自信がある。小嶺先生を日本一にして胴上げしたいと言う目標がある。その大きな目標に向かってやっていきたい」と誓う。その目標を成し遂げるためにも、まずは何としても全国に出場すること。そして、かつて全国をトップに君臨していた位置に長崎のサッカーを押し戻すと言う目標がある。

 現在、国見が高校選手権優勝6回を記録した80年代後半から00年代前半までとは状況が違う。長崎代表は選手権で全国8強に残ることも難しくなっている。長崎がもう一度全国トップに立つためにやらなければならないことは多い。小嶺総監督は「まだまだレベル低いからね。レベルを前のように上げないかんと思うんだけど。力をつけたチームが出ないといけない。(現在は長崎県の中学生たちが他県の強豪校などに進学する状況だが)長崎の子たちに(地元で)勝負したいと思わせるには、全国で力を出さないといけないし、Jリーグの選手も出ないといけない。『なんだ。はるばる行く必要がないじゃないか』としなければいけない。コツコツやらなきゃいけないと思っています」。質については「まだまだ」と語る小嶺総監督だが、選手たちが「どこにも負けない」と言い切る日常、試合での取り組みでまずは長崎を制し、日本一に挑戦する。

[写真]前半36分、出道の先制点を喜ぶ長崎総科大附イレブン

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設】高校選手権2014
DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」特設ページ
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2014

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください