W杯メンバー外で唯一の先発か、武藤「さらに自信を深めたい」
ゲキサカ / 2014年11月12日 19時6分
日本代表は12日、愛知県内で合宿3日目の練習を行った。この日、チームを離脱したFW小林悠を除く22選手で調整。公開練習の最後はフィールド選手が2チームに分かれ、7対7でミニゲームを行った。
14日のホンジュラス戦(豊田ス)に向けた先発候補と見られる赤ビブス組には、FW本田圭佑、FW岡崎慎司、MF香川真司、MF遠藤保仁、MF今野泰幸、DF内田篤人、DF森重真人、DF吉田麻也、DF酒井高徳というブラジルW杯メンバーがズラリ。その中で唯一、FW武藤嘉紀(F東京)だけがW杯メンバー以外で同じチームに入った。
アギーレジャパン初陣となった9月の合宿で日本代表に初招集され、9月9日のベネズエラ戦(2-2)で代表初ゴール。10月10日のジャマイカ戦(1-0)で初先発を果たし、同14日のブラジル戦(0-4)まで全4試合に出場している。
「落ち着いて練習ができているし、レベルが高い中でしっかり考えながらプレーできている。コミュニケーションも細かいところまで詰めていけている」。3度目の代表合宿。「慣れてきたというのもあるし、もう一度、ここで結果を残したい気持ちが強くなっている。どちらの力もプラスに働いていると思う」と、A代表という環境に順応しながら、さらなる向上心が背番号14を突き動かしている。
ジャマイカ戦で「フィジカルの差を突き付けられた」と話す武藤は「そこから体の入れ方や当たり方を考えるようになって、そこはうまくできるようになっている」と、プレー面での成長も実感している。今回は同じ左ウイング候補でFW乾貴士がアギーレジャパン初選出となったが、「ドリブルが非常にうまいし、独特のテンポを持っている。細かいタッチは学んでいけたら」と新たな刺激も受けている。
スピードを武器にした縦への突破が魅力の武藤と、細かいボールタッチと切れ味で中に切れ込みながらのシュートも武器の乾。「ドリブルのタイプは違っても、乾選手のいいところは自分のプラスになるように取り入れていきたい」と貪欲に話す。
「中にカットインするドリブルは速いし、大きい相手にはああいう細かいドリブルが通用するんだなと。自分もスピードやフィジカル勝負ではなく、海外の大きい相手には細かいタッチで抜いていくことも考えないといけない」
さらに自分を進化させようと、あらゆるものを吸収していく姿勢を見せる武藤。2試合ぶりの先発が濃厚となったホンジュラス戦、さらには18日のオーストラリア戦(ヤンマー)に向け、「試合に使ってもらってプレーすることで自信も付いていく。この2試合で結果を残して、さらに自信を深めたい」と意気込んでいた。
(取材・文 西山紘平)
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