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[選手権予選]昨年の悪夢を払拭すべく、國學院久我山が連続優勝!:東京B

ゲキサカ / 2014年11月16日 9時51分

 とはいえ1点リード。なにが起こるか分からない。後半に入っても展開は実践学園の攻勢。とどめを刺したのはFW飯原健斗(3年)の鮮やかなゴールだった。右サイドから切り返し、左足でのミドルシュート。「ゴール前にいくとちょっとしたアイデア、テクニックがある」(李監督)というのは相変わらずだ。

 この2失点目で「重みを感じすぎた」という深町監督。「2失点してから動き過ぎました。前線に人数をかけないと得点をできないと、CBを上げたり選手を代えましたが……。選手交代に関してはいつものパターンを変え、自分の直感を信じました。クロスを上げても簡単に崩せなかったのでドリブルできる選手を入れましたが……それも止められてしまった」。
悔しさと、ふがいなさもあったのか、涙を流した。

 悔しさと、ふがいなさといえば國學院久我山も同様だ。タレントをそろえ、優勝候補と言われて臨んだ昨年度の選手権開幕戦。国立競技場の大舞台で熊本国府(熊本)相手にロスタイムで失点し1-2でまさかの敗戦。「昨年度は自信があったのでまさか、という敗戦でした。でもそれが勝負事。今年はわかっている。つねに緊張感を持って戦えているし、一戦一戦、しっかりできる。ポテッとは負けないですよ」。李監督の笑いには不敵さがにじむ。これまでとは違う「エレガントな守備」で昨年の忘れ物を取りに全国の舞台へ戻る。

 劇的な開幕戦敗戦。そして初となる2年連続出場。もしこれでまた開幕戦を戦うことになったら……。なんとなく、國學院久我山にドラマチックな物語が生まれそうな予感がしている人は少なくないはずだ。

(取材・文/伊藤亮)組み合わせ抽選会は11月17日!!
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