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[選手権予選]巧者・九国大付健闘も“横綱”揺るがず、東福岡が夏冬連続日本一へ福岡予選突破!!

ゲキサカ / 2014年11月17日 20時39分

 九国大付はこの日午前に関東で大学受験を行っていた主将のDF田村勇斗(3年)が、羽田空港から福岡空港までの航空機とタクシーを乗り継いで試合会場へ到着。福岡空港到着から30分も経たない後半開始からピッチに現れて会場を沸かせる。そして最終ラインで奮闘していた森を中盤に上げた九国大付は、田村がスライディングタックルでピンチを防ぐなど後半立ち上がりもいい形で試合に入ると、6分にエースFW庄野海(3年)を投入。守り倒した前半から主将の帰還とともに勝負へ移る瞬間を迎えようとしていた。ただ東福岡が健闘・九国大付に強烈な一撃を見舞う。9分、左クロスのこぼれ球をファーサイドの増山が左足ダイレクトでシュート。そのこぼれ球をDF間へ割って入っていた赤木が「感覚で打ったんですけど、いいコースに行ってくれたと思います」と右足ダイレクトで打ちこむ。GK小池も反応したが手をはじいたボールはゴール左隅へ吸い込まれた。

 1次予選から勝ち上がってきた九国大付は失点直後に3戦連発中のもう一枚の切り札、FW田中裕康(2年)を投入。そして後半26分にはGK登録の189cm、星加浩弥(2年)をフィールドプレーヤーとして投入する。カウンターから田中、庄野がドリブルで仕掛けてFKを獲得し、星加が空中戦で奮闘。33分にはMF田頭英昴(2年)がPAで競り勝つと、庄野のバイシクルショットがゴールを襲う。九国大付の練ってきた策略が結実しようとする。ただ、「(相手のパスワークに)走らされましたね。前のヤツがよく走ったから1点に抑えられたけれど」。九国大付の杉山公一監督は振り返ったが、前半から相手のパスワークに走らされたチームは攻撃にパワーをかけるものの、ギアが上がらず、チャンスの数を増やすことができない。そして立ちはだかった王者の壁。スピード、高さにもしっかりと対応していた小笠原佳祐と加奈川凌矢(ともに3年)の両CBが九国大付のロングボールを最終ラインで跳ね返していく。九国大付は後半アディショナルタイムの43分、ゴール正面で得たFKをFW富永京太(3年)が右足で狙う。だが、枠を捉えた一撃はGK脇野敦至(2年)がビッグセーブ。弾いたボールは右ポストをかすめてゴールの外へ転がった。間もなく試合終了。付け入る隙をつくり出し、それを広げようとした九国大付だったが、その相手に堂々と勝ち切った東福岡が福岡予選を突破した。

 東福岡は97年、98年に全国連覇。特にMF本山雅志(現鹿島)らを擁した97年に総体、選手権、そして全日本ユース選手権の高校3冠を成し遂げている。今年はその世代と比較されるほどのチーム。志波芳則総監督は「皆さんが思っているほどいいチームではない。山もあるし、谷もあるしという状態」と言いつつも「3冠獲ったあの時のメンバーと変わらない。本山がいるかいないかの違いくらいでしょう」と笑った。圧巻の優勝を遂げた夏に続き、冬も日本一となって「14年度は東福岡の1年だった」という形で終わることができるか。選手たちは「まだまだ」ということばを連発して、全国へ向けて気を引き締めていた。驕りはない。増山は2冠を懸けた全国大会へ向けて「自分たちのサッカーを、どんなプレッシャーがあったとしてもやり抜くこと」と誓い、中島は「(東福岡の年と言われるように)できればいいですけど、そんな簡単じゃないと思うし、選手権は特別。全国という大舞台で花咲きたいと思います」。選手権全国大会までの1か月半の間に個々が成長して、より強力なチームとなること。そして全国で大きな花を咲かせる。

(取材・文 吉田太郎)
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