[選手権]09年度優勝の山梨学院vs10年度優勝の滝川二!元王者対決勝利の鍵は一体感
ゲキサカ / 2014年11月17日 21時34分
12月31日に味の素フィールド西が丘で行われる1回戦で09年度全国高校選手権優勝の山梨学院高と10年度全国高校選手権優勝の滝川二高(兵庫)が激突。初戦で全国優勝経験のあるチーム同士が戦うのは10年度大会の1回戦、山梨学院対国見高(長崎)戦以来となる。当時、元王者対決を3-1で制している山梨学院の右SB山中登士郎主将(3年)は「初戦が滝二で優勝経験のあるチーム。本当に初戦からいいチームとできるので、ワクワクしているというか、その分初戦が一番大事。それへ向けてしっかりと準備していきたい。楽しみでしかない。早くやりたい。どこが相手でも自分たちの力を出し切れば、どこにも負けない」と力を込め、滝川二の左SB倉本頌太郎主将(3年)は「(山梨学院は)やっぱり強豪校と言うのは間違いないので、この勝負絶対に勝ちたいなと。やりたいですけどやりたくない相手でした。今は楽しみというのが一番ですね。勝てば絶対に勢いに乗れる」と前を向いた。
山梨学院は今夏、地元・山梨で開催された全国高校総体16強。初出場初優勝した09年度大会で2回戦からの5試合連続無失点という堅守で頂点に立っているが、今年も世代屈指のエアバトラーであるCB渡辺剛とCB大野佑哉(ともに3年)、山中を中心とした守備は全国トップクラスだ。全国総体で優勝校の東福岡高に0-1で敗れてからは、東福岡のレベルを常に意識して対人の強度、走力の部分などに取り組んできた。高い組織力を持つチームは攻撃陣にも大型FW原拓人(3年)や快足アタッカー、伊藤大祐(3年)らタレントがおり、優勝候補の一角と言える存在だ。
対して滝川二の倉本は「今のままでは勝つことは厳しい」と引き締めたが、身体の強さと得点力を武器とするエースFW松山大成(3年)や司令塔のMF千葉涼介(3年)を中心とした攻撃は逆境をも跳ね返す力強さがある。10年度大会で“ダブル・ブルドーザー”ことFW浜口孝太(現青山学院大)、FW樋口寛規(現湘南)を中心に6試合で20得点をたたき出して優勝しているが、今年もサイドのスピードや前線で起点となる松山を活かした攻撃に自信を持っている。そして新人戦、総体予選とタイトルを逃したことで変わったチーム。倉本は「このままじゃダメとみんな気付いて、サッカーに対してストイックになり出して、チームとして、全国行くぞ、日本一という目標がひとつになってきてプリンス昇格もできて、いい形できているかなと思います」と意識の変わったチームには勢いもある。
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