前半途中からトップ下も…6戦不発の香川「決め切れなかった」
ゲキサカ / 2014年11月19日 4時39分
[11.18 キリンチャレンジ杯 日本2-1オーストラリア ヤンマー]
かつての本拠地でアギーレジャパン初ゴールを決めることはできなかった。チャンスはあった。後半5分、高い位置でボールを奪ったMF今野泰幸が左サイドを持ち上がり、折り返しを受けたMF香川真司(ドルトムント)が左足を振る。しかし、シュートはGKのセーブに阻まれ、決定機を生かせなかった。
「個人的にはチャンスがあったけど、決め切れなかった」。結局、シュートはこの1本のみ。これで自身が出場した代表戦は6試合連続ノーゴールとなった。
4-3-3のインサイドハーフで先発したが、前半35分過ぎにチームが4-2-3-1にシステム変更したことで、香川のポジションも本職のトップ下に上がった。
「(オーストラリアの)4-3-3に対して守備のところで後手を踏むというか、プレスの掛け方がうまくいかなかった。そこからシステムを変えて、プレスもハマるようになったし、ボールをつなぐ時間も出てきた」
相手のアンカーに対してプレッシャーをかけた香川は「相手に自由を与えないようにやっていこうと思った」と、運動量豊富に守備で貢献したが、肝心の攻撃ではなかなか自分の良さを出し切れなかった。
「前線の中でどこでボールが欲しいか。コンビネーションの部分でもっともっと連係を高める必要がある。集まれる時間が少ない代表の難しさでもあるけど、質をもっと上げていかないといけない」
年内最終戦も消化不良に終わった背番号10。来年1月に開催されるアジア杯のホスト国であり、最大のライバルにもなるオーストラリアに対しては「思った以上にボールをつないできて、今までとまったく違ったチームだった」と指摘し、「今日やってビックリした。今まで対戦してきたオーストラリアとはまったく変わっていた。アジア杯でも脅威になると思う」と警戒心を強めていた。
(取材・文 西山紘平)
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