[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.24]桐光学園高MF樋口弘毅(3年)
ゲキサカ / 2014年11月23日 8時0分
DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[11.22 高円宮杯プリンスリーグ関東第16節 横浜FMユース 0-1 桐光学園高 ニッパ球]
桐光学園高のMF樋口弘毅は、古巣のクラブである横浜FMユース戦に燃えていた。攻守にわたってアグレッシブにボールへ絡んでいく姿が印象的だ。桐光学園は序盤、積極的な守備を見せた。前線から相手にプレッシャーをかけて相手GKまでボールを戻させる。そして、相手が蹴って来るロングボールを競り合い、セカンドボールの支配に務めた。樋口は中盤の底から「行け!」と前の選手に指示を出しながら、全体をコントロール。自身もボールの回収に走り回った。
さらに、相手の視野が狭まったと見るや、相手の指示をかき消すかのように大声で叫び、下級生が多く出場していた相手チームの判断力を奪った。足は届かずとも声は届くと言わんばかりの闘争心は、すさまじかった。チームは前半18分に先制点を奪い、そのリードを守り切って勝利を収めた。樋口は「すごく気合いが入った。ピッチ上は、あいつも知っている、こいつも知っているという状況。中学時代はマリノスでやっていたので、桐光に来て良かったと思えるように絶対に勝ちたかった。チームの持ち味である前からの守備が前半はハマって、良い形で取れたのが勝因だと思う。自分はあまり上手い選手ではないので、守備のリーダーシップを取ることが役割。そこはできたかなと思う。声も守備の技のひとつ。味方のプレッシャーを活性化できればいい。そういうところは、クラブチームの弱さだし、高校の強み」と話し、たくましさを感じさせた。
自身が昇格できなかったチームとの対戦で、成長した姿を見せた。桐光学園の門をたたいた3年前を振り返り、樋口は「当時のボクは、キレイにサッカーをやることばかり考えていて、ボールを奪われたときの切り替えが遅かった。自己満足みたいなサッカーだった。しかも、上手くなかった」と酷評した。しかし、Jクラブのジュニアユース出身でユース昇格を逃した選手たちがたくましく成長していくケースが多い桐光学園には、同じような道筋を辿って成長した先輩たちがいた。2学年上の世代は、高校選手権でベスト4に進出。彼らは後輩たちにも戦える選手になるように促した。樋口は「心から鍛えられたと思う。追い込まれた状況を味わって、厳しい状況になっても『あれだけやれたんだから、もっとできるはずだ』とプラス思考でプレーできるようになった」と厳しかった先輩たちに感謝を示した。
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