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[プレミアリーグEAST]昇格1年目の首位・柏U-18、トップチームと同じ「昇格即優勝」へ王手!

ゲキサカ / 2014年11月24日 13時30分

 一方、市立船橋も圧倒的な声でチームを動かすCB藤井拓主将(3年)やGK志村滉(3年、ジュビロ磐田内定)を中心に集中力の高い守備。そしてボールを奪うと、前線中央に入ったMF高宇洋(1年)やMF古屋誠志郎(2年)が少ないタッチで相手のプレッシャーをかいくぐってボールを繋いでみせる。敵陣深い位置まで攻め返してCKを獲得し、右SB打越大樹(3年)がヘディングシュートを放つなどゴールへ迫った。ただ相手ボールを引っ掛けても、柏の鋭いプレスの前にミスを誘発されて攻撃回数を増やすことができない。逆に柏は23分、左サイドからFW大島康樹(3年)を経由して逆サイドまでボールを動かし、右SB加藤颯人(3年)が右足でフィニッシュ。左の古賀太陽(1年)や右の加藤が再三PA近くまで押し込んでくる柏は、41分にも麦倉のループパスを右サイドへ飛び出したMF会津雄生が頭で折り返し、走りこんだ大島が決定的な右足ボレーを打ちこんだ。

 そして後半9分、柏が先制点を奪う。相手のミスからボールを奪うと、タイミング良く右オープンスペースを突いたMF熊川翔(2年)へ山崎がパスを通す。そして左サイドからPA内ニアサイドまで走り切った麦倉が熊川の折り返しを左足ダイレクトでゴールへ押し込んだ。市立船橋も直後に高の決定的な一撃がポストを叩く。だが柏は14分、右サイドへ飛び出してボールを引き出した大島がクロスを入れると、会津が右足でゴールへ叩き込んで2-0とリードを広げた。

 それでも市立船橋は16分、中盤でインターセプトすると左SB杉岡大暉(1年)の左クロスをMF小池豊(2年)が右足で合わせて1点差。そして23分には藤井のフィードを古屋が頭で流し、MF鵜澤恵太(3年)が決定的な右足シュートを放つ。32分にも小池が自ら獲得したFKを右足で狙う。押し込まれながらも勇気を持って前へ出て、勝機を見出していた市立船橋だったが、簡単にボールを失わない柏の壁は高く、GK木村真(3年)の守るゴールを再び割ることができない。逆に柏が33分に試合の行方を決定づける1点を奪う。麦倉の左CK後の混戦から山崎が左足でゴールを破り、3-1で勝利した。 
 
 敗れた市立船橋だが、他会場の結果によって目標のプレミアリーグ残留が決定。一方、柏は優勝へ大きく前進する白星を掴んだ。個々のレベル高い今年の柏だが、それだけに頼ることなく、チームとしての課題を整理しながら一戦一戦成長。下平監督は「なんか全然積み上がっていない、整理されていない状況だったり、何か個の力で点が入ったような状況で行っても、そこにタイトルはないと思う。チームが積み上がって行った結果、一年の集大成がそこにあると思う。そういう風にしていきたいなと思っている」。この日出たビルドアップと、フィニッシュの間の部分の課題をチームとしてまた改善して次へ進む。

 次節は、トップチームのホームスタジアムである日立柏サッカー場で優勝を懸けた大一番。2年生のMF熊川は「優勝決めて、3年生の日立台での最後の試合をいい形で終わらせてあげたいので試合に出たら頑張りたい」と誓い、中山は「(ホーム)最後の試合でしかも日立台。プロの選手がやっているサッカースタジアムでできるというのは会社の人たちや、他の人たちのサポートがある。だから、そういう人たちのためっていう訳ではないんですけど、そういう人たちも最後締めくくりなので勝ちたいですし、自分たちのサッカーをして勝ちたいと思います」。一年間積み上げてきた成果を優勝を懸けた一戦で披露し、最高の舞台での「特別な試合」を笑顔で終える。

[写真]柏U-18は麦倉の先制点などでV王手

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
2014プレミアリーグEAST

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